2021年12月6日月曜日

続・箱根合宿2021前編



最早スタンダードスケジュールであるY中組の箱根合宿
去年と違い、今年は綺麗に晴天。

これは幸先が良いとウキウキしながら箱根某所に向かうが、入り口のおじさんに
”三国から先は融雪剤を撒いているから気をつけて”とのアドバイス。
塩でサビサビにするわけにはいかないので、この時点で
旧車に片足突っ込んでるようなS2000でのダウンヒルは中止。

と言うか、日陰は普通に凍結中。
これで完全に観光モードON(笑)。

いつもの駐車場にはウチのK氏の悪2000とN氏のランエボが揃ってる。
キクチ君と組長は大観山で合流予定。

今朝は綺麗に晴れてはいるが、風が強く日向でも寒い。
組長のスイフトもそうだったが、こういう時の4枚ドア(N氏のランエボ)は非常に重宝するw。

去年のように、コースの”答え合わせ”はしなかったが、それでも話すのは大好きな車のことばかり。
これが楽しくないわけがない。

そうこうしてると、お店がオープンしみんなで朝食の蕎麦を食べることに。



僕はここの蕎麦が好き。
価格は”山の上”だが、眺望権(と暖房権)も含んでいると考えれば高くはない。

僕は、食に関しては徹底して保守派なので、一度気に入ったものはそれ以外頼まない傾向にある。
よって、頼むのはいつもの大名蕎麦。食後の珈琲もまた格別。

ここでもまた車の話をメインにワイワイと。
珈琲飲みながらストーブ囲んで約3時間w
お店の方々には大変お世話になりました。

時間はあっという間に過ぎ去り、そろそろ組長とキクチ君が到着する時間。
箱根をぐるっと回って大観山に移動。


代車組の二人(キクチ君:フィールダー、組長:111系スプリンター)は遅れて大観山で合流。
今年も去年と同じように2Fのラウンジで車談義。

今日の大観山は、冬の寒さのせいかあまり人は多くなかったが
それでもスーパー7やバイク組がチラホラといて、その勇者っぷりに敬意を評したくなる。

毎度思うが、普段足を運ばない大観山や大黒PAに行くといつもとは違う風景が見れて割と楽しい。
本当の意味での楽しさは箱根某所の朝にしかないので、その意味ではまた違う楽しさなのだが
なんと言うか”日陰”から”日向”に出て来たような感じが、僕にはちょっと眩しいw


なんだかんだと時間が過ぎ、そろそろ宿へ移動する時間になって来た。
今回の宿はラフォーレ伊東という、その名の通り伊東にあるおしゃれなホテルである。
事前の話では、¥100ターンパイク(実際には¥150になっていた)を抜けて伊豆スカイライン
を通って冷川辺りから伊東へ行くのが一番早いという話だった。

因みに僕は生まれた時から先天性の重大な疾患を抱えているので、こう言う話においては発言権を持たない。
ただ、伊豆スカイラインやその辺りは何度も走った事があり、道は覚えているので
なんとなく行き先の見当はついていた。
それでも右か左しか方向感覚を持たない僕は、基本的にこういう話には参加が難しい。

そこで今回は幹事である悪2000のK氏が先導を務めることになったのだが、千葉県民の彼はこの辺の土地勘が薄い。

一抹の不安はあったが、”じゃ、伊豆スカイライン経由で”という合意の元
大観山のパーキングを出て彼は颯爽と”右折””ターンパイクの本線”を降り始めた。

”・・・どこ行くの?”

彼は我々をどこに導こうとしているのか。
もしかしたら彼は”ハーメルンの笛吹き男”なのではないか?
それとも、僕が知らないだけで何か特別なルートでもあるのだろうか?
ひょっとして、これは”先に動いたら負け”とかっていう漫画によく出てくるチキンレース的なアレか?

出鼻を挫かれ大混乱に陥るY中組。

”逆だろ?”という我々の総ツッコミをよそに彼は全壊ダウンヒルを敢行し始めたが
我々が思っているルートとは真逆であった為に、結局残った我々で正規のルートを行軍しつつ
途中の駐車場で待つ事に。

待つ事約5分。
”威風堂々”と戻って来た彼を含めて再度ルートの確認と”誰が先頭を走るか”で喧々諤々の議論。
どうやら、我々Y中組は(箱根某所での戦闘以外は)全員”きっと誰かがなんとかしてくれる”
という思考で構成されているらしい。

流石、我々Y中組は”鉄砲玉集団”である。
こういう常識的な集団行動はまっこと苦手のようだ。
結局、一番年長者であるランエボのN氏が先頭を務める事に。
しかし、これが次の波乱の幕開けとなろうとは誰も知る由がなかった。

事前の確認の通り、¥100ターンパイクを抜け伊豆スカイラインに到着したY中組。
どうやら”山伏峠”という所で降りるらしい。

”あれ?冷川じゃないのか・・・”

ルートに関しての話に限り、僕は自分を一切信用していない。
”きっと何かメリットのあるルートなのだろう”と考え、僕はその口を閉じる事にした。

伊豆スカイライン自体はそれ程混む事もなく、快適に走ることができた。
ただし、快適なのは二台のS2000と先頭を走るエボのみで
二人の代車組にとっては明らかに異質な”オーバーツーリング”であった。
特に組長の”非GTグレードのAE111系カローラスプリンター”のスペシャル代車。
ドライバーから発せられる”やってやるぜ”的なオーラを周囲にまちらしつつも
しかしながらリアのイン側タイヤが半分浮きかけている。

6070タイヤが、泣いている。

それでもトヨタが鍛えた世界の名車カローラは破綻することなく、伊豆スカイラインを走り終えることになる。

しかし降りたのは想像していたICとは違い、より牧歌的な風景のどこか。
西日が酷く、サングラスをしていても標識が読めなかった為、僕の知らないルートなのだろうと
あまり気にも留めず、先導する偽大門N氏のランエボに素直に従うY中組。

しかし、何と言う道なのかはわからないが、またこの道が車線も狭いし路面がガタガタ。
”ああ、抜け道だからこういう道なのか”
と半ば強引に自分を納得させ、明るく開けた場所に立っていたカントリーサインに
描かれた表示は”修善寺”の3文字だった。

”・・・ん?修善寺?修善寺経由で伊東に行くの?だったらそれこそ冷川で降りた方が・・・”

いや、何も言うまい。きっと僕には分からない深謀遠慮があるに違いない。
それにほら、青看板に”伊東”の文字が出て来たではないか。それで十分だ。

そう自分を納得させ、僕は前を行く3台の車に素直に着いていった。

ところが、まっすぐ行けば伊東というルートのはずなのに、先陣を切るN氏はさらにその道から外れ
さらなる複雑怪奇なルートを通り始めた。
そして、気がつくと後ろにいたはずのキクチ君の姿が消えていた。

”ん?あれ?どうしたんだろ?”
と不思議に思っていた矢先、Y中組の車列はハザードランプを焚きながら路肩に吸い寄せられる。

そして、降りて来た偽大門N氏は言い始めた。
”ごめ〜ん、ラフォーレ修善寺だと思ってたw”

電話が鳴る。キクチ君からだ。
”・・・どこ行くの?伊東じゃないの?”

僕も伊東だと思っていたが、どうやらN氏も”ハーメルン”だったらしい。
それにいち早く気づいたキクチ君のみこの負の連鎖から脱出できていたようだ。
ここで、彼のみ先に宿に向かう事になった。

しかし、話はここでも終わらなかった。

近くのコンビニで再・再度ルートの確認をし、土地勘の無い悪2000のK氏が
yahooナビ”のみ”を信じ再度先頭に立つ事になる。
先頭に悪2000のK氏、次に非GT系グレードカローラスプリンターの組長、僕、そしてランエボのN氏。
N氏は責任を感じ、最後部へ降格となってしまったようだ。

今度は青看板の通り、伊豆スカイライン冷川ICをかすめながら、伊東へと向かう。
しかし冷川ICの先のT字路で、車列の殆どが右折する中、我々Y中組のみ左折し
鬱蒼と樹木の生い茂った暗い峠道に侵入して行く。

Googleではなくyahooナビであったことから、比較的大きめの県道or国道を通るものだと
考えていた僕は、ここで一抹の不安を覚える事になる。

今回、夜道を走ることはないと思っていた僕は眼鏡を持って来ておらず
度付きのサングラスのみだった為、暗い夜道は不安なのだ。

しかし、そんな事は全く御構い無しにペースを上げて行く先頭の悪2000。
それに続く非GT系のカローラスプリンター6070スペシャル。

この道は路面が良いわけではないが、コースレイアウト自体にイヤらしさもなく
S2000にとってはリズミカルに走れる思ってたよりはずっと良い道ではあった。
だが、それは奥で巻き込むようなコーナーが多数存在する箱根某所で鍛えられたS2000だからの話であって
後ろに控える組長スペシャルのスプリンターにとってはそうではない。
事実、僕の前を行くスプリンター6070スペシャルは徐々にペースを上げて行く悪2000から
徐々に遅れ始める。

しかし、ペースを落とし待っている”ふりをする”悪2000の策略に嵌り
再度のペースアップを余儀なくされる組長。

後ろからは”いつ何があっても駆けつけられる”ように一縷の隙間もなく
且つ何が起こっても自分だけは助かるように・・・
いやいや、暗い夜道を明るく照らす為、半車身だけずらして炙り倒す・・・
いやいや、我が組長をサポートする為に必死について行く僕のS2000。

二台のS2000に挟まれた6070タイヤが、ヒョロヒョロと泣いている。

行程の2/3を過ぎた辺りだろうか。
目の前の組長スペシャルから焼けた匂いが立ち始めた。

悪2000とカローラスプリンター組長スペシャル。
どちらかが引けばそれで終わりのはずなのに結局どちらも引かず、そして6070スペシャルは根を上げ始めた。

それでも健気に頑張るカローラスプリンター。

そして、伊東の街並みが見下ろせる小高い丘の上に差し掛かった頃
世界の名車カローラのブレーキパッドは遂に焼けてしまっていた。

気がつけば、16:00頃には着くだろ?なんて言っていたはずが、チェックイン時には18:00を回っていた。

後編へつづく。


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5 件のコメント:

  1. いやー楽しかったです!

    何故か旅館に移動するだけなのに、沢山の思い出でお腹一杯になりました。

    しかし夕方練習する事になろうとわ。

    N氏流石です。

    前を見てもS2000後ろ見てもS2000何て贅沢なsituation!
    いつもなら悔しさが込み上げてくるけど、楽しかった記憶しか残ってませんでした。

    皆様ありがとう(涙)

    組長

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    1. 次は西伊豆あたりまで行ってみますか!

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    2. 西伊豆!
      何て甘美な響きwww

      組長

      削除
  2. 追伸

    13インチ70タイヤです(笑)


    組長

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