2017年4月30日日曜日

神様に挑んだ日




何故かソワソワする朝だった。
嫋やかな気候だからか長期連休だからか、何かを期待させるようなワクワクする朝。
道中も問題なく、連休初めにしては人も多くない。

こんな日はそう多くない。
こういう時こそ楽しまなければ、きっと罰があたるだろう。

着いて早々突っかかって来たのは組長。
タイヤとブレーキパッドを交換した32Rは、いつもなら離れていくコーナーでも食らいついてくる。
ミラー越しのニヤけた組長に腹が立つ。
それ以上に毎度思うのが、こんな場所をあの重たいRで良くついてくる事だ。
其の内またキャーンと言わせてやろう。

一度駐車場に戻り、今度は口で挑発。
大体ここに巣くう殆どが”オレの方が速い”と信じて疑わない連中である。
走りでも口でも大概打てば響くし叩けば埃が出る。

だが僕等がここに居る理由は、ただ”走る”為だ。
今度は組長に加え、銀色の悪党と白い悪党を加え4人で走る事に。

以前なら地味に離されていたダラダラとGが残るコーナーでも、今の僕なら銀色の悪党の
ケツを蹴っ飛ばせる。
去年のお返しとばかりに、僕は今朝も彼を追い立てる。

そして、2往復目の復路で突然目の前に彼は現れた。

朝焼けの重鎮。
世界で何番目かに速い完璧超人。

実のところ、朝焼けの方々は走る日もあればそうではない日もあるので
同じ時間に同じ場所を走っていてもエンカウントする機会はそれほど多くない。

正直、今朝も走る気はないのかと思いハザードを炊いたが、その瞬間弾かれるように彼は加速した。
僕は頭の中でスイッチを切り替え、即座に迎撃態勢に映る。
ちょうど三国峠を境に、僕は峠の長老に初めて正面から喧嘩を売った。

普通、どの峠にも長老と呼ばれるようなエキスパートが存在するものだが
ここは峠の超メジャー、走りの聖地箱根。
そこでの長老は最早人ではなく神である。

これで滾らない筈が無い。
向こうは両手に”加速”と”トラクション”を携え、僕は右手に”旋回速度”、左手に”ブレーキング”を持って挑みかかった。

三国峠から先の低速区間では、曲がりなりにも勝負になっていた。
だが、4速を使う上りの区間で僕のSは目の前の4駆ターボに追いすがる事ができなかった。
僕は初めて心の底からパワーが欲しいと思った。
正確には真ん中のトルク、だ。
身内のバトルならそれでも勝負になるが、神様が相手ではどうにもならない。

それでも僕はシビック時代に比べ、随分マシなバトルが展開できて素直に嬉しかった。
ただ、あまりに集中しすぎたのか、その一本で僕はぐったりしてしまった。
また神様の履いていたタイヤが安いアジアンでなおさらがっくり来てしまった。

このタイヤであの速度域・・・?
神様には物理法則が通じないみたい。

その後身内の車の乗り比べをしてみたが、同じ車種でも随分違ったり駆動方式の違いに因る
挙動の違いが体感でき、これもまた非常に為になった。
銀色の悪党は、その名に違いものすごく乗りやすく誂えてある。
僕は、同じSでも乗りやすさが随分違う事にびっくりしてしまった。

ただ、ストロークを活かす乗り方を知らないと高速コーナーが少し怖い。
あと、クラッチはやたらと重い。
これはやっぱりレリーズだと思うな。
キクチ君に見てもらってくださいな。


予感があった通り、今朝も箱根は最高だった。
天気もメンツも内容もである。
願わくば今年の箱根はこんな感じで盛り上がってほしいものです。

追伸
今朝は一緒に走って頂いてありがとうございました。
また宜しくです!!


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2017年4月23日日曜日

Long time no see




今朝は昨夜の雨の所為か、Y中組が全滅。
だが、箱根某所におけるY中組のプレゼンスを落とす訳にはいかない。
僕はひとり、重責を担って今朝の箱根某所を駆け抜けた。

そんな中今朝は久しぶりの人が何人か。
てっきり”もう死んだんじゃねえか?”って思ってたNCの人と再会したり。
一時期超7のMさんと一緒に良くつるんでたSさんがいたりとか。

その他にも朝焼けの人達とロードスター囲んでワイガヤやったり。
”どう?ロードスター欲しくなった?”
ってコレはある意味朝焼けのヘッドハンティングか?とも取れる誘惑があったりw

路面も見た目程には悪い状況ではなく、GT4の人とちょっぴり遊んでもらいました。
ただ、先週の初戦がこの路面状況だったらちょっとイヤだったね。
また、TypeSの子が車高調やCPU入れたりして殺る気満々だったりw
今度銀色の悪党と一緒に3台のSでつるんでみますかねw

今週は先週程殺った殺られたの世紀末チックな状況ではなかったが
中々に面白い状況でした。

その後、僕はSの定期検診の為主治医のもとへ。
問題が無い事を祈りながら電車で帰宅。

冷静になって考えれば、あんな事を毎週やって、だ。
その上で、少なくとも表面上は何ともないSは結構頑丈なのかもね。
ボディが安普請だったEGシビックであんなこと続けてたら、毎週ハッチゲートの位置ずれてるよ。

さて、ようやく開幕した箱根某所2017。
今年も楽しくなりそうだ!


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2017年4月16日日曜日

The game has begun.



2年前は頭のオカシなGT−Rだった。
1年前は悪意が匂い立つS2000。
さて今年の初戦の相手は誰だ?・・・なんて思っていると意外な人物が現れた。

病的なインプレッサを駆る、我が主治医Gキクチ氏。
10年以上の歳月をかけ熟成に熟成を重ねた結果、本人も車も病んでしまったキ○ガイである。

今年の初戦はいきなりこの3台とのマッチメイク。
それに加えて成長著しいランエボGT−A。
これは相当ハードな一戦だった。

実は最近仕事が忙しく家に帰れない日もあったくらいで、弱った身体と精神が寒暖の差が
激しい昨今の春の嵐ですっかりやられてしまい、40℃近い発熱に苦しみ一週間近く寝込んでしまった。
病み上がりにこれはちょっと刺激が強すぎた。

正直な所、シーズン前テストで多少本人と車のセットアップが出来ていた事は僥倖だった。
これが無かったら、とてもあんなペースで走れはしなかっただろう。
というか、初戦の先頭であのペースは病み上がりには些か酷な話なのだが・・・。
余談だが、Uターン時に”先頭行け”とブロックサインを送ったのだが素知らぬ顔で
無視された事を付け加えておく。

今回デフと足のセットを見直してもらった御蔭で、我が相方は随分踏めるようになったのだが
反面、アクセルパーシャル時にはずるずると外に膨らんでゆくような傾向に。

また、タイヤサイズを245−40−17の通しにした為、タイヤ外径が小さくなった事も有り
今までは2速主体だった所を3速主体に変え、無理に高回転をキープするのではなく
一個高いギアでアクセルの全開率を上げるような走りに変えた。
具体的には、逆バンクだったり出口にかけて回り込んでる下りの中速コーナーのような
つまり踏んで行くのがちょっと怖くなるようなコーナーにそれを適用した。

今までならそういった場所で悪2000に離されてきたのだが、今朝に限って言えば
後追い時に”ミラーで会話が出来る”程度には距離を縮めて走る事が出来た。
ただし、アクセルの開度率を上げても真ん中のトルクが薄いS2000では場所に因ってはデメリットになる。

そう言う時こそチューニングだ。
今後はCPUやエキマニで中間トルクの確保が課題になる。

また主治医の一戦(2往復ぐらいしたが・・・)では、1車身から2車身くらいの間で離れたり近づいたりを繰り返しながら走ったが、僕とSは往路後半部分の最初の方と
復路後半部分、特に低速コーナーが主体の所が弱い。

この辺は今後の課題だ。
自分の感覚と実際の挙動の不一致はまだ解決していないが、これは走り込んで知って覚えていく事で馴染ませるしか無いだろう。

それにしても今朝は楽しかった、というよりはエキサイティングだった。
上で述べている戯言も、あのメンツであのペースで走れたからこその事実。
ただ、遭遇した幾つかの小さなアクシデントはきちんと肝に銘じておかないと。

初戦としてはいつも以上に最高だった今朝。
今年も熱くなりそうだ。


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