Y中組壊滅す

先程すれ違った神々の一団。
彼らは天空へと上っていったが、こちらは三叉路の手前、下界に降りる途中。
なら、少し待てばエンカウントできるか？

前を走る彼もどうやら同じ考えだったらしく、三叉路あたりで15をスローダウンさせ
安全な場所で待機する事に。
問題は、”最初にどうしてもついてしまう差”をどう埋めるか・・・。
基本彼らはスローダウンしないので、ゼロスタートでローリングスタートを追うくらい
の差がついてしまう。

”う〜ん、前走車も居なかったしな・・・どうすっかな・・・”
なんて考えていると、妖気を伴い天空を駆け下りてくる百鬼夜行がチラチラと見え始めた。

と、同時に15の彼は車をスタートさせ彼らの前に出てしまった。
その後ろについていた僕は釣られて飛び出してしまい、しまったと思う間も無く
進路を塞ぐように僕は自然と神々の前に出る事になってしまった。

”ハ？！何してんの！？”

しかも何故か順番が入れ替わっており、それもこの前会敵したﾀﾋネ申さんが先頭になっている。
後ろから追うものだと思っていた僕は、予想外の展開にすっかり動揺してしまい復路1コーナーで
既に心が木っ端微塵に砕けてしまった。

”アンタ何してくれてんだよ！ほら見てみなよ！神様めっちゃ殺る気じゃん！！
いや、アンタは良いだろうよ！間接的に突っつかれるだけだし、少なくともストレートで
逃げれんじゃん！でも、似たような車のこっちは上から下まで骨の髄までしかも直火で
しっかりと炙られんだぞ！
あ！アンダー、アンダー出てる！
あ！踏めねえ！
あ〜、もうなんで9000までしか回んねえんだよ！
レブが邪魔だよっ！

ヒーッ、やべェ！
吐きそう！
てか往きそう！
んだよも〜っ！”今日は素敵な日曜日になります”って占いはなんだったんだ！！

・・・すんませんした！僕ら調子のってました！
だから、だから・・・タ〜ス〜ケ〜テ〜！！”

こうして地獄のような数分間が過ぎていった。
その後も、僕らは個別に朝焼けさんトコの人らに前後を挟まれ炙られ、15に至っては
オレンジNA号にコーナーもストレートも炙られ続け、真っ白に燃え尽きてしまった。

どうも最近、僕らは目の敵にされてるっぽいw
僕も15の彼も親の仇のようにケツを蹴り上げられてしまった。

・・・いや〜、速えなぁw

いやいや、弱気になってはダメだ。
少なくとも”遊んでもらえる”程度には認められていると、ポジティブに考えよう！
ﾀﾋネ申さんに目をつけられながら二度も生還したという事実も立派なもんだと考えようw！
そうでも思わないと我が魂が保たんw

いやあ、苦しい・・・違う！楽しい！！
やっぱりここは楽しいわぁ！
コースもそうだが、何よりメンツが外道w
こんなトコ、世界中探したってどこにもないよ。

ただ、いよいよ本格化してきた朝焼けさんとY中組の武力衝突も組長がいた方がより楽しいんだけどねえ。

あ、代わりと言っちゃなんですが、来週はウチの主治医が来ます。
インチキじみた4駆ターボに狂人の組み合わせです。
必ずや今朝と同じくらい”沸く”事でしょう。

さあ、本格的にキナ臭くなって来た箱根某所。
来週も楽しみです！



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