2020年9月5日土曜日

The DUEL






台風直前の箱根某所。
波は高いが、天気は暑いくらいに快晴。
その所為か、湘南エリアはこれだけ朝が早くても既にサーファーで混雑している。
しかし対照的に、箱根は閑散としていた。

明日のコンディションがそれほど良くはないであろう事は想像に難くない為
今朝は割と流行るかと思いきや、そこに現れたのはLotus乗りでPorshe乗りのO氏のみ。

別名:ガワだけジェントルマンの魔界紳士。

先に到着していた僕が駐車場でUターンしていると、そこに颯爽と現れた。
僕は急いで彼の後を追うが、間に一台入ってしまい往路はそのままひとり旅。
そこで僕は三叉路で彼を待つ。
鳥のさえずり以外何も聞こえない静寂の中に、水平対向6気筒のエンジンサウンドが聞こえ始めた頃
僕は我が相方をスタートさせた。
未だにフィルムによる飛び石対策をしていない僕は出来れば先行の方が都合が良い。

やがてミラーに白い影が映り始めた頃、僕はその影を消さんと我が相方に鞭を入れる。
しかし、それがどれだけ難しいかは、何より僕自身が知っている。

実は僕自身、ノーマル及びライトチューンという制限を設ければ現状ではケイマンGT4が
箱根某所において最もバランスが取れた車両ではないかと思っている。
簡単に言えば、S2000の上位機種みたいなもの・・・だろうか。
それともF22のような最新の戦闘機とでも言えば良いのだろうか。

対する僕の相方はMRと言う点では同じだが、どちらかと言えばRRに近いディメンション故
重量バランスは決して良くはない。
唯一のメリットである軽さを生かし、アクセル開度の高さで勝負する。
どちらかと言えばF16のような特殊な戦闘機に近いかもしれない。

しかし、F22とF16どちらが強いのか?にあまり意味がないのと同様
GT4とS2エキシージがどちらが速いか?なんて比較にも、同様に意味がない。

何故なら、あらゆる場所、環境で常に最強の機体など存在しないからだ。

極論すると、あらゆる速さと強さは環境(とルール)に依存する。
その環境にどれだけ自分の車両を合わせていけるか、チューニングとはそういうものだと僕は考えている。

そして、比較的低中速向けのコースに合わせられている僕の車両は、ここ箱根某所においては
いかに相手がケイマンGT4とは言え、決して見劣りしてはいない。
とくにコーナーからの立ち上がり、加速においては決して負けてはいない。

そしてこの日の僕は、今までにないくらいのアクセル開度率だったのかもしれない。
今までは、どちらかと言えばオンザレール的な走りだったのが
今朝に限っては弱アンダーからの4輪ドリフト的な走りが、多少なりとも感じることができたからだ。

うん、漸くMRの乗り方が少しわかってきたのかもしれない。

結局のところ、エキシージとGT4の車間は広がったり縮まったりを繰り返し
一定程度の車間を保ったまま、今朝は終了した。

その後は、O氏といつものように他愛もないおしゃべりを楽しむ事に。
結局今朝は、Y中組と朝焼けさんの所からは僕とO氏のみの出席。
互いにロータス乗りである二人しか来なかったのは、ある意味何かの証明かもしれない。

今夕から夜にかけて台風接近に伴う雨が振ると言う。
その為今朝しかないと考え暑い中苦労して箱根某所に向かったが、そこには夏の暑さよりも熱い走りがあった。

やはり週末はこうでないと!
いやぁ、今朝も楽しかった!


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