2015年6月20日土曜日

Self control



熱い初夏が過ぎ去り梅雨が幅を利かせ始めた箱根某所。
気がつけば誰もいなくなってしまった・・・。

いや、まあ、静かで良いのだけれど・・・若干少々寂しい。
誰か、火を噴いてくれないだろうか。

今朝の箱根某所は静かで静謐だが、路面には前日の雨が残り少しばかり賑やか。
ただ、1198でなぞるライン上にはそれほど悪意は存在しない。

まずはゆっくり一本、自分のカラダと目を慣らす。
久しぶりの1198は相変わらず軽やかで、まるで雨の前日のツバメのように滑空してゆく。

どこかぎこちないのは勿論僕の所為なのだが、それはS2000の余韻が残っているからだと
頭では分かっていても中々修正ができていない僕の不徳の致すところ。

少し大袈裟なくらいスローインファーストアウトを心がけると、右も左もバンクセンサーを通じて
アスファルトのザラッとした感触を楽しむ事が出来た。

思わず、ニヤリとしてしまう。
目的は膝を擦る事ではないし、却ってコーナースピードも落ちしまうのだが
それでも初めて膝を擦ったあの日から、この感触は変わらず嬉しくなってしまう。

しかも今朝は両側だ。
ここでひっくり返った時から、得意だった右コーナーは過去を羨むばかりになってしまった。
それが、今朝はある程度戻ってきた気がする。
出来ていた事が出来なくなるのは、失神してしまう程がっかりするがそれが克服され
つつあるのは正直飛び上がりたくなる程嬉しい。

先生、ニヤニヤが止まりません。

だが、それで調子に乗ってはイケナイ。
ひっくり返ったあのコーナーで、僕は当て付けのように何度も路面の感触を楽しんでいたが
ブレーキングからの寝かし込みのタイミングが少しずれてしまい、我が相方は曲がらずそのまま一直線。

ガードレールが迫るその中で、無意識とは言えブレーキをコントロールできたのは僥倖だった。
特にその状況下でパニックに陥らずブレーキを”抜けた”のは、自分でも驚いている。

だが、そもそもそんな状況になるまで走ってはならない。
僕は自分に猛省を促し、今朝はそれ以上自重した。

駐車場に戻る道すがら、周りの景色を見てみると梅雨の晴れ間に緑が輝いている。
静謐な空気がツナギのベンチレーションを通して火照った身体をなぶる。

それが今朝はとても気持ちがよかった。

そんな景色を見ていると、何をそんなに焦っていたのかと思う。
今日出来なかった事は明日出来るようになれば良い。
明日が無理ならその次だ。

”上”や”その先”を見据えて努力するのは大事だが、境界線を越えてしまうのは話が違う。
”無理と無茶は絶対にしない、無駄は可能な限り省く”のが僕とこの娘の約束だ。

それにしてもオーリンズ、走れば走る程良い。
ただ、空気圧は少し高めの方が良いかも。
高荷重には高圧の方が良いのだろうか。
少し低めの空気圧の現状では、コーナーでタックイン祭りが開催中だ。

最後はちょっとお粗末だったが、今朝は天気も含めとても楽しかった。
早く梅雨が開けてほしいものです。


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