仕事中に鳴り響く電話。
かけてきたのは弟だ。
身内からの電話は、いつもドキッとさせられる。
いい話であった試しが無い。
「・・・ハイ、もしもし」
「おっす、兄貴。誕生日おめでとう!」
「お?悪いな。用はそれだけか?」
「いや、この前借りた金返そうかと思うんだけど」
「別に振込みでもかまわんよ」
「う~ん・・・」
「なんだよ?」
「それだと、ほら、兄貴にメシ奢ってもらえねえじゃん?
それにさ、オレ、遂に彼女と別れる事になってさ。それで引越ししないといけなくて。
ちょっとゴタゴタしてんだ。だから、もうちょっと待ってもらえると助かるんだけど。」
・・・いっそオレはお前と別れたい。
「まあ、いつでもかまわんよ」
「詳しい話はまた今度するよ。都合の良い日連絡してよ」
「ああ、分かった。じゃ、気をつけてな」
私の誕生日はこうして更けていったのであった。
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・チックショ~!!
誕生日おめでとさん。。。
返信削除ありがとさん!
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