2011年3月10日木曜日

サイバニクス国際フォーラム最終日

二日にわたって開催されたサイバニクス国際フォーラムも今日で終わり。
うん、楽しかった!

今回は技術的にどうのとかって話じゃなく、例えばロボットを社会や家庭に導入する際に必要な
社会環境や法的整備の話の方が遥かに重要だった。

この点に関してはデンマークが遥かに日本より進んでる。
そのアピールの為にデンマーク大使が講演してたくらい。
現状ではパナソニックがデンマークで治験や試験を実施してるみたい。

こういう事は中々日本では認証が降りず、まずはデンマークで認証をとりその後EU、日本と
認証をとるやり方がやりやすいらしい。

で、内閣府からも厚生労働省から審議官が来ててロボット技術に代表されるような新技術への
取り組みと、それの介護ニーズへの応用について語ってた。

特に力を入れているのが現場の介護労働者と開発者のコンセンサスの一致。
いくら開発者が”これいいよ!”って製品を作っても現場の人に”手でやった方が早い”とか
”便利は便利だけど、装着にこれだけ時間がかかると・・・”みたいな不一致を防ぐためだ。

でも、あれじゃね?
目の前で”デンマークにおいで!やりやすいよ!”とかって言われると思うところとか無いのかね?
それとも技術の流出については、何か取り決めみたいなのが既にあるのかね?

現在ロボットに関しては国際スタンダードみたいなものや、法的整備が一切されてない。
この辺は、他国に先駆けてリードを取りたいんだろうね、内閣府としては。

実際、日本主導でこれらが実現すればその恩恵は莫大。
ロボット大国としては譲れないトコだろう。

それと、一橋大学の米倉教授。
この人の話はものすごく刺激になった!

まず話し方が上手、というかプレゼンが上手い。
身振り手振りを加え会場を歩き、軽く笑いを入れるトコなんか欧米的。

ホント上手。

話自体もすごく面白かった。
技術者や研究者ってのは兎角一つの物事に没頭しやすい。
それはそれで良い事ではあるが、フォーカスした後は一度引いてみて俯瞰で確かめる。

マクロ視点でみるっていうのかな?
この教授のアイデアは本当に”あ、言われてみたらそうだよな”って事が満載。

プレゼンの中で印象的だったのは
・これから日本は世界に対してモノよりSolutionを売っていく。
・これからはアジアを中心に世界は動く(良くも悪くも)。これに乗らない手は無い。
・日本には人も金も技術もある。足りないのは決断力のみ。

あまりロボット技術に特化した話ではないが、いずれにせよアジア各国で少子高齢化が
進む(中国もそう)中では、ロボット技術に強い日本にチャンスはいくらでもある。

これを生かさずしてどうするよ?ってこと。

そして、何故か河森正治が講演してた。

HALのデザイン面での協力で山海教授と親交があったみたい。
河森監督はこれからの未来についての提言を行ってた。

その中でHALをマスターとして遠隔地のロボット(人型である必要は無い)を動かす、なんて未来を
語ってた。

実際似たようなテーマでShort Movieを製作し筑波大学で流してる。

これって実は私の理想とする一つ。
私が抱えてるテーマの他に、密かに考えているモノがこれに似ている。


”何か一つの製品を使う事によって今まで見たこと無いような世界を提供できること。
しかもなるべく大掛かりではなく、価格も10万以下で”


これが私が今考えているものだ。テーマとは別に、個人的にね。
アイデアが具体的じゃないから、まだ構想段階だけど。

でも、実は理想に近い製品がもう出てたりする。

ARdroneだ。

これすごくいい。
カメラ付のラジコンヘリなら擬似的に鳥になれるワケ。
鳥の視点から世界が見れる!!

これ、考えただけでもドキドキしない?
河森監督は”小型ロボットで昆虫の視点で”って言ってたがそれもいい。

発表された時は”やられた・・・”って思ったね、正直。
”見たこと無い世界を提供したい”って考えた時、最初人類の憧れみたいなのを考えたんだよね。

で、空はもう出ちゃったからそれ以外で、しかも手軽に・・・ってなると中々出てこない。
宇宙も考えたんだが、人工衛星をハードウェアにして面白いアプリのアイデアがまだ出てこない。
海ってなると、海や水のある場所まで行かないといけないし。

それと宇宙は大掛かり過ぎる。開発、打ち上げ含めて100億かかるってなると・・・ちょっとね。
他のアイデアと組み合わせると何かに化けるかもしれんので今は一時棚上げ。

今回、フォーラムに参加して刺激を受けたのでもう暫く苦しんでみます。
苦しんだり悶えたりするの、得意なんでねw~♪

まずはメインの仕事やらにゃ。

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