参加してきました。
さすがにHALで世界的に有名な山海教授のフォーラムだけあって満員御礼大入り袋がざっくざく。
私の右では中国語が飛び交い前の席では英語で乱れ飛ぶ異国情緒溢れる会場。
山海教授の他にも元レゴラボ所長のヘンリック先生がいたり内閣府から政策審議官が挨拶に
きたりもしてた。
すごいね、このメンツ。
各先生方のセッションも非常に有意義な話だったのだが、会場には他にもHALが展示されていたりと
この会場はどこもにぎやか。
で、初めて実物のHALを見たが、メカ的には特に新しい技術が使われているわけではない様子。
実際、構造も割とシンプルに出来てる。
びっくりしたのは割と可動範囲が狭い事だ。
勿論外骨格だから人の関節に沿う動きをするようにできているのだが、曲げ伸ばし方向(Pitch方向)
の自由度は大きくてもYaw軸、Roll軸周りの可動範囲が予想してたよりもずっと狭い。
あれ?
でもこれであの動きが出来てるって事はそれぐらいの可動範囲で追従するって事か。
あと、脚とフレームの固定部(ベルトで止める)で少しずれて動くのかも。
鬱血するくらいベルトで締めたら大変だもんね。
でも、これでプリウス何台分かの値段(月15万のレンタル費用から考えると)って事は
コストが高いのは筋電位センサーってことか。
実際、生体電位を計測してるって事だけで何を計っているかなんて具体的になってないもんね。
※追記
何度見てもHALはレンタルで月15万もかかるシステムには見えないんだよな・・・。
筋電位センサーも心電図なんかで使用する”貼り付ける”センサーとそうかわらないでしょ?
なら、数千円レベルだよなあ。
具体的に買うといくら?なんてわかんないけど、なんでそんなにするのかね?
開発・研究費とか”見えない”部分を上乗せしてるのかなぁ。
ここがブラックボックス化してるってことは、HALはここがキモなんだな。
あとはモーターくらいか、高そうなのは。
それにしてもセッション中、全く歩けなかった人がHALを装着する事によって歩けるようになる動画
があったのだが、あれは感動する。
被験者さんの喜び方が動画でも見てもわかるくらいだからだ。
それとヘンリック先生が開発したプレイウェア。
これも動画があったのだが、これを使って面白くもなんとも無いリハビリを楽しんでる子供たち
を見てるといかに”遊び”の部分が重要かわかる。
実際プレイウェア自体はLEDとタッチパネルと筐体、あと基板だけ。ありふれたもので出来てる。
需要なのは”遊びがいかにモチベーションを与えうるか”というヘンリック先生の考え方。
HALにしてもプレイウェアにしてもたったひとつの”アイテム”でその人の世界や考え方が
180°転換している。
歩けない→歩ける
リハビリつまんない→リハビリ楽しい
これってすごい!!
やっぱり技術ってこうあるべき。
人の為に使うべき。
こういうの、造りたいなあ。
”それ”があるだけで辛い事が楽しくなるようなもの。
あまり大げさなものじゃなくて、価格も実売価格で5万前後で。
思えばSONYのウォークマンも、今まで部屋や車の中でしか聞けなかった音楽を外に持ち出すって
いう新しい世界を提供したから売れたのか。
売れる技術って、実はこういう事かもね。
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