2021年10月24日日曜日

Leakage


良い影響を受けて箱根から帰宅後、なんとなくエキシージを見ていると
エンジンルーム(正確にはフレーム)がオイルで濡れている。

吃驚して元を辿ってみると、別タン(僕のはナイトロンの3wayが入っている)と
ショック本体をつないでいるケーブルの固定ポイントから漏れている。

それも、わりとダダ漏れ。

ここはケーブルがラジアル方向(軸と垂直な方向)に自由に回転できるようになっているのだが
ここに入ってるシールがもうダメになっちゃったのかも。

僕のエキシージは、距離は走ってないが時間は経っている車両なので
そろそろ何か出てくるかな?と思っていたが、まさか社外のパーツからとは。

・・・う〜ん。足回りのOHは来春にでも・・・
と思っていたが、このままでは走れない(荷重をかけてストロークするとまた漏れ出す)
ので早めにどうにかしないとなぁ。

しかし、10輪もあってどれもまともに走れないってのは、一体どういう仕打ちなのだw


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ガンメタリックは悪の色

 








暗い内から、ゴソゴソと動き出す。
いつの間にか、そんな季節になってしまった。
いつもより混んでいるR134を、いつものようにひっそりと走る。
目的地は箱根某所。
エンジン・ミッションの修理が確定しているS2000は無理が効かないが、それでも流す程度なら問題ない。

いつものように天空側のPAで佇んでいると、富士山が白くなっているのが見える。
ここでも、季節の移り変わりを感じる事に。

いつもの時間になり、箱根某所へ侵攻する。

”今日はS2000だし、ゆっくり走ろう”
自分に対する戒めとしてそれを声に出し、遊びに来ていたNDとNCの
ロードスターに囲まれながら箱根某所を流す。

今朝は大分冷えたのか、それとももうタイヤが天に召されてしまったのか
このぐらいの速度域でもリアが滑る。
エキシージと比較すると、S2000は舵角量が20%程度減少する。
もしかしたら、その辺の感覚の違いもあるのかもしれない。

”このくらいで流すのが平和で良いよな”
良い気分でそのままもう一本走りだすと、気がつけば後ろにガンメタの悪党が2台。

”・・・ただのドライブで来てるのに(泣)”
スタート時にそこそこ距離が開いていたので、レブまで回さなくても
なんとか三国まで逃げれるか・・・なんてのは浅はかな考えだった。

マフラー交換でφ65からφ60→φ70になってしまった事で、A/Fが11台前半まで濃くなった為に
以前と比較して上があまり回らないのと、今朝の占いで”身の回りの物が壊れるかも”なんて
言うもんだから、気にして踏めずに今朝はまるで猫に弄ばれるネズミのように。

”・・・修理が完了したら見とれよ。必ずきゃーん言わしたるでの!”
命の泉で道を譲りながら、僕は声なき声で復讐を誓う事に。
今は、忍び難きを忍び耐える事を覚える時期なのだ・・・と自分を納得させた。

・・・ま、こういうのを自業自得と言うのだろうがw

その後、いつのも駐車場には続々とそれっぽい車が集まることに。
今朝は妙にポルシェが多い。

それをウチの悪2000と鑑賞していると、彼が”ちょっと温まりに行ってくる”というので
ご相伴に預かることに。
彼のS2000のフロントには話題のシバタイヤが装着されているので、具合を見てみたかったのだ。

結果から言うと、やっぱりちょっと跳ねる。
それでも、この領域で走れてしまうのは彼の技量は無論だが、S2000の素性の良さが出ている気がする。

彼とも話したが、S2000は比較的タイヤを選ばない。
0.1sを削る為ならタイヤの良し悪しはタイムに出るだろうが、そもそも僕らはそこに重点は置いてない。

正直に言えば、週末の朝のレベルは客観的に見てかなり”ハイレベル”だと思う。
それこそワンミスでドーンと離されるようなシチュエーションは多々あり
0.1sを削るようなシビアさはタイムアタックと同等かそれ以上だ。
だから、タイヤの差は思った以上に週末の朝に影響するし、皆タイヤ選択には興味津々だ。

だが、僕らは瞬間的な速さよりも、これを”いかに長く続けられるか”の方が大事な事を知っている。
だから、所謂”グリップ至上主義の頂点”みたいなタイヤを履いている人はそれほど多くない。
というよりも、皆タイヤに頼った運転ではないと言った方が正しいかも。

そう言った意味では、どんなタイヤを履いてもそれなりに走れてしまうS2000という車は
思ってるよりもランニングコストはかからない。
それはNCでも同じような傾向で、S2000同様メカニカルグリップが高い為にタイヤの選択肢は広い。

ランニングコストだって、立派な”性能”なのだ。

しかし、それには乗り手の技量が要求されてしまうのだが、今回の彼の隣に乗って見て吃驚したのは
彼が意外と”リアを滑らせて走らせている”事。
少し前なら、足回りが動きすぎる事に違和感を覚えてあまり踏めなかったはず。
それが、今はリアが滑ろうがどうしようが御構い無し。

僕のS2000よりもソフトなバネレートで、同等以上に突っ込んでいくのだから
そりゃあリアも出るしフロントだって逃げていくが、それでも一切破綻する事なく箱根某所を駆け抜ける。
その様子はアウト側のフロントタイヤが可哀想なくらいw

運転の感じはパイセンと割と似てるように思う。
(特にフロントの使い方。リアの使い方は好みで分かれてるような気がする。)
おそらく速さも似たり寄ったりじゃないかな。
おかげで、車両の良し悪し(ギア比とか車重とか)が車間距離に露骨に出るのだけどw

今朝は、改めてフロントミッドのFRの良さを感じてしまった。
(あと、悔しさもw)

・・・つ〜か、少し前は僕もS2000を駆ってこんな事してたのかと思うと、今更ながらに吃驚するわw

翻ってウチのエキシージ。
正直エキシージは”タイヤ有りき”の車なので、S2000ほどチャレンジングな事はできないけれど
も少し足回りをどうにかする事で、メカニカルグリップを上げていきたい。

いやぁ、やっぱり箱根某所は楽しい!
多少寒くなったが、むしろこれぐらいが火照った体にはちょうど良い。
ま、朝一は路面温度に気をつけなきゃいけない季節ではあるけれど。

今朝も楽しかった!



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2021年10月10日日曜日

ESCAPE

 




晴れ予報を信じて上がってみれば、昨夜の雨が所々に残る半端なコンディション。
乾くか?と思って待ってみるも、今度は雨まで降ってきた。
雨が降り出した8時過ぎに、まるで蜘蛛の子を散らすように解散と相成りましたw

まあ、そんな日もあるさね。
しかし、こういう状況でも皆様集まるんだねぇw
そういや、スーパー7が連なってツーリングしていたが大丈夫だったんだろうか。

今朝の湘南エリアは、”朝方だけ”雨の落ちる残念な日。
耐候性のなさそうな車なのでドキドキしながら逃げるように帰りましたが、無事に帰宅。
そして帰宅と同時に晴れやがる。
ま、そんなもんだねw


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2021年10月9日土曜日

大人の小僧仕様

 

畑野自動車さんのHPから

久しぶりに20年近く前に住んでいた場所に行ってみたら、一つ思い出したことがある。

当時、僕は会社の後輩と一緒に住んでた(社宅)のだが、その後輩がずっと欲しがっていた
80スープラを突然買ってきた。
それで、一緒にどこかに行こうとかって話になり、そのスープラを買ったお店の人含めて3人で
(確か)夜中の椿ラインに行った事があった。

そのお店の人が乗ってたのがこのルノークリオV6。
こんなハッチャケた仕様ではなかったが、当時の僕(EG-6)では
椿の下りで勝てなかったのを覚えている。

それでこのサンクターボみたいな車に興味を持ったのだが、当時お世話になってたレース屋さんに
『ロータスでもBMWでも構わない。でもフランス車だけは、特に無理やりMRにしたようなのだけはやめてくれ』
と懇願され、仕方なく候補から外した経緯があるw

でも、これ確か安かったんだよね。
新車価格もS2000と大して変わらなかったハズ。

今考えるとバーゲンプライスだね、これ。
因みに画像の車両は畑野自動車さんで普通に売ってます。
当時のCUPカーを公道走行OKにしたもので、普通に車検取って乗れるみたい。

僕は当時からこういう”戦う箱車”が好きです。
今はもうエアコンレスは無理ですがw


長い後に

 

本来であれば、”出勤”するはずだった今朝。

しかし、偶々出勤日だった木曜の夜に発生した地震の影響でJR全線が止まってしまい、帰宅したのは翌朝。
おまけに、朝にMTGがあった為に殆ど寝ずにそのままリモートワーク。

結果的に今朝は起きれず。
しかし、折角の休みに何もしないのは主義に反するので、昔住んでた辺り(藤沢)をチャリンコでフラフラ。

そこで見つけた、昔住んでたアパート。
僕の神奈川ライフはここから始まった。

そういやあの頃は、延々246を走って御殿場側から行ってたっけ。
今考えれば、西湘→箱根新道(当時有料)で行ってた方が時間もお金も節約できてたはずなのに
当時は兎に角高速道路や有料道路が嫌いで、只管下道で箱根某所まで。

そんな単純な計算もできない、頭の悪いシャバ憎wだったのだ、僕は。
ただし、帰省する際もエアコン・パワステなしのEG-6で季節問わず500km弱も走ってたのは中々根性が入ってたと思うねw

思えば、当時S渡さん(自称ドライブ派)とMさん(僕のS2000の元オーナー)につられて
一度だけ朝比奈に行ったことがある。
今、その辺に住んでみると、こんなトコ走ってたのかとびっくりしてしまうw
当時は暗くてよく分からなかったし、土地勘もなかったので。

僕にとっては中々思い出深い土地だが、思い出すのは車に関することばかり。
あの時は、常に僕の隣にはシビックがあった。
そして、しょっちゅう箱根某所に行っては喧嘩を売ってボコボコにされて泣いて帰ってきてたw

あの当時は何も持ってなかった僕だが、今だって実は大して変わっていないw
でも、その当時本気で欲しかった車が今ウチのガレージに並んでるのを見ると、やっぱりちょっと感慨深いものがある。

昔の自分に今の僕が言える事があるとしたら”警告色の車には手を出すな!”だろうかw

振り返って見ると意外と波乱万丈の我が人生w
僕の人生は、若い頃に考えていたものとは随分違ってきてるとは思うが
それでも20年近く飽きもせずずっと箱根に通い続けてる。

それだけ熱中できる何かがあるって、もうそれだけで人生丸儲け。

なんか原点を改めて見つめ直した、そんな土曜日でした。


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2021年10月3日日曜日

Like those days








綺麗に晴れた箱根某所。
ただ、昨夜のゲリラ豪雨で所々に悪意が点在する、コンディションとしてはあまり良くない今朝。

着いた瞬間にモチベーションがマイナス側へ。
しかも、コンパウンドでかなり綺麗に補修したとは言え
昨日の鹿に車蹴られたショックが尾を引き、走り自体も精彩を欠く事に。
その上、また鹿が出るんじゃないかとビクビクしながら開門前の天空領域のその先を駆け抜ける。

実際何頭かの鹿を見かけたので、余計に慎重に走ることに。

富士山は相変わらず綺麗。
こちらのPAはどちらかと言えばバイクが多く、”仕事はスバル屋、バイクは遊びだ”という方としばし談笑。

そういや、今だに帰ってこないな、僕の1198。
ま、焦らず待ちますかね。

時間になり、天空領域を下りいつものように侵攻すると、対向車線はもう随分賑やか。
”朝焼けさん”トコに転属になった(笑)S氏とデスネ申様、そしてパイセンの車列と
すれ違いながら、今朝の感触を確かめていく。

しかし、今朝みたいな路面コンディションでのNCワンメイクは、中々に”愛と勇気”が必要な痺れる展開w

”ガンバッテー、ガンバッテー”
と一応心の中でパイセンに向けてビッグバンベイダー調に応援だけはしておいた。

一方ウチはと言えば、悪2000とウチの主治医とのタイマンが繰り広げられる事に。
この組み合わせは珍しいが、もっと珍しいのは主治医が先頭張ってた事。
出たタイミングでこうなったのだろうが、いつも来れるわけではない環境を考えると少々不憫に思える。
だがいつも先頭を張らされる僕としては、人の苦労を見るのは正直悪くないw

僕はと言えば、誰とも絡まずにスイッと走り抜けるw
いやぁ、こんな時に絡んだらロクな事にならないもんw

無事駐車場にたどり着いた僕はそのままいつものメンツと車の話に興じる事に。
僕が知る殆ど全ての常連が揃ってたんじゃないかな。

晴れた青空の下で、年齢も仕事も関係なく好きな車の事だけで過ごす時間。
これほど贅沢な週末の過ごし方はあるまい。

マスケンとも久しぶりに会えたし。R134ではニアミスしてたけどね。
しかもその情報が巡ってたっていうw
いやぁ、やっぱりこの辺の住人達とは何かしら縁があるね。
・・・悪い事できんわw

そして、今回久しぶりのウチの主治医。
”横に乗せて欲しい”との事だったので、彼を乗せて軽く一往復。
その場で現状のセッティングの方向性を説明し、実走を踏まえながら今後の方向性なんかを議論。

やっぱり彼もエリーゼ/エキシージに関するイメージと、実際の挙動には差異がある感じ。
箱根某所のセッティングは、概ねミニサーキット向けを想定すればそう間違ってはいないと思うが
だからと言ってそれをそのまま誂えても決して速くは走れない。
比較的綺麗な舗装とは言え、箱根某所にもギャップやアンジュレーションが存在するからだ。
つまりショックやアームのストロークの使い方に違いがある訳だが、そこにそれぞれのノウハウが必要になる。

ネットの情報は飽くまで参考情報。
今や、ネットで検索すれば大概の情報が手に入る便利な時代だが
箱根某所のセッティングの正解なんてどこを探しても載っていない。
だから、仮説と検証そしてトライ&エラーを繰り返して漸く本物になっていく。
そういう時、様々な車に乗車経験がある彼の知識とノウハウは本当に参考になる。

その後、このまま穏当に解散になれば良かったのだが、Y中組で車列を組んで走る事に。
じゃんけんで順番を決めようという話になったが、なんか妙な期待を感じ
”仕方なく”自分から申し出て僕が先頭を走ることに。
飛び石を貰わないので、これはこれで僕にとってもメリットがある話なのだが
僕が申し出た瞬間に”その場にいた全員が頷いた”事を、僕はしばらく忘れないだろう。

結局車列は僕を先頭に、ターキーさん、悪2000、組長、大門N氏
そして何故かパン屋さん(山梨の天才)の車を駆るデスネ申様の変則的なものに。

流石にこの時間帯だとフルで遊べるわけではないが、三国までは僕が得意としている区間だけに
ターキーさんを引き離すことに成功。
(彼は、往路はあんまり得意じゃない)

だが、三国から先の濡れた区間では僕の地が出てしまいw、途端に後ろから炙られる羽目に。
いや、あんな路面で踏んでいくのは危ないってw

今出来る事を出来る範囲で。
そう、呪文のように切り返しなんとか下り切ることに成功。

三叉路Uターンでの復路は、約1/4を走りきった所で前走者につかまりこのターンはこれで終了。
それでも足りない面々は、さらに一往復の”おかわり”があったようだが、僕はもう十分。

毎度先頭張るのは大変なんだからw

その後はY中組のメンツで車の話で盛り上がったり、ターキーさんに”写真を撮ってくれ”とせがまれたり。
まるで、2015年の初夏の時のような雰囲気。
あの頃は今と比べれば走りのレベルも随分違うと思うが
漸く日常的に一緒に走れるような仲間が出来た事が殊の外嬉しかったのを覚えている。

その後、朝焼けさんトコとも絡むようになり、もっとひどい事になっていった訳だがw
今朝はまるでその時のような雰囲気。

車で走って、車の事話して、車で笑って、車で楽しんで。
これ以上に楽しい週末なんてないでしょ。

いやぁ、楽しかった!
おかげでいつも以上に滞在し、帰りは通常以上に時間がかかってしまった。
ま、それでも今朝は問題なし!

では、皆様また来週〜!!


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2021年10月2日土曜日

Marble deer




雨上がりの朝は素晴らしい。
しかもそれが秋の台風一過なら尚の事。
こんな日は箱根に上がらねばバチが当たるというもの。
例え路面に悪意が散りばめられていても、今朝に限ってはただのドライブでも十分だ。

どうせ誰もいねぇだろうしw

そんなつもりで、ただし今朝は”ドライブ”なので左手はシフトに置いたまま
タウンスピードでゆっくり走っていると、誰もいないハズなのにブラインドコーナーの先に4本足の黒い生き物が。

”あっ!”と思い、フルブレーキング。
S2000はその生き物の手前で急停止。

”あっぶねぇ〜・・・”
僕は今朝の”ゆっくり走る”という判断に感謝した・・・その刹那、その生き物は
僕の相方を蹴ってUターンして行きやがった (゚皿゚メ)
そして奴は、僕が呪いの一つでもぶつけてやろうと口を開く前にさっさと山に帰りやがった。

その後、駐車場で確認したところ被害は大した事なかったのだが、そういう事じゃねぇ

チックショウ!正に畜生じゃねぇか!
せめて奈良在住の連中みたいに頭下げて一言謝っていけや!!

僕は今朝、誰にもぶつけられない怒りを抱えたまま、傷心の内に下山しました。
人生、一寸先は闇です。


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