今年の東北の桜はグッとくる。
毎年見慣れた光景のはずだが、その”変わらない”事がとても尊いものに思える。
今回の帰省の目的は被災した友人知人の状況確認とお手伝い。
可能ならばそのご近所さんのお手伝いもしたい。
ある程度の状況は聞いていたので、相当覚悟して被災地に入った。
そのはずだった。
だが、枯れ果てた町並みを見て愕然とした。
何にもない。
ただ、音と色の無い世界がそこにあるだけだった。
東部道路を境に何にも無くなってしまっていた。
その光景を見て、友人にかけるべき言葉を見失ってしまった。
だが、会いに行ってみると友人は元気そうに見えた。
「なんとかなるって。生きてんだし。」
片づけを手伝いながら色んな話を聞いた。
笑いながら話をしていたが、笑って聞ける話ばかりではなかった。
帰り際、片づけを手伝った近所のおばちゃんからおにぎりをもらった。
「手伝ってくれてありがとう」
「ほんと、ありがとな、来てくれて。」
帰りの東北道のSAでおにぎりをいただいた。
こんな状況でも他人を気遣ってくれる優しさに涙が出た。
私は、この味を決して忘れないだろう。
正直なところ、想像以上の状況だった。
でも、行って良かった。
機会を作ってまたサポートに行こうと思う。
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