2015年6月14日日曜日

分岐点


これは・・・思ってた以上に・・・厳しい・・・な・・・。

狂ったように加速していくS15に焦点を合わせ、僕は我が相方S2000を駆り立てる。
三国峠を頂点に、只管駆け上がる復路のこの区間はパワーの差が素直に出る。
この時ばかりはターボのトルクが純粋に羨ましくなる。

前日の雨が残る今朝の箱根某所は、ブレーキングポイントとクリップ付近に悪意が滲む
ハーフウェットのコンディション。

日陰になる三国峠までの上り区間には、多数の黒いシミが確認できる。
コーナーの美味しい所にウェットパッチが残るコンディションでは、僕は踏めなくなる。
コーナーで詰められない状況では、S2000の戦闘力は著しく落ちてしまう。
ストレートで稼げるS15の方が遥かに有利だ。

だが、三国峠を過ぎれば僕のターンだ。

最後の高速区間にある、左の高速コーナーでは踏み切っていく僕の方が有利なのは一往復目で証明した。
ならば三国峠を過ぎたこの低速区間でどれだけ詰めれるかが勝負のポイントになる。

僕はS2000を下り区間に放り込んだ。
コーナー一つか二つ分の差は、見る見る溶けて消えたがそれは得手不得手ばかりではなかった。

彼は明らかにクレバーな走りをしている。
サーキットを主戦場にする彼は、美味しい走り方を明らかに良く知っていた。

それは立派な戦術だが、打てばどこまでも突っ込んでいくGT−Rとの走りに慣れた今の僕には
それは少し恨めしく感じる。

事実、僕は少しずつ自分のリズムを崩し始めていた。
ステアリングの切り方は雑になりつつあり、アクセルの踏み方は徐々にスイッチング的になっていく。

ピタリと後ろに続く黄色のインプレッサの存在も、今の僕には息苦しい。
可愛げのかけらもないプレッシャーに、僕は少し毒突いてみせる。

勿論、GT−Rとの一件は完全に横に置いての話だ。

やりたい事を徹底的にやらせてもらえずラインもオカシな弧を描き始める。
僕は明らかに追いつめられていた。
それでもトラウマぐらいにはしてやろうと、お互いの顔色ぐらいは確認できるぐらいまで
僕は前との差を詰める。

いやに窮屈に感じたこの区間を抜けると、連なる三台は全力で吠え始めた。
予想した通り、上りながらの左を起点に僕は彼を追い始め、それは予定調和のように終結した。


終わった後、いつものようにあーでもないこーでもないとバカな話を始めるが
僕にとっては地味に悔しい結果となった。

ハーフウェットだったことが悔やまれるが、それは勝負を彩る条件の一つに過ぎない。
それぞれ常に、様々なネガティブ要素を抱えながら勝負をしているのだ。

そのネガ要素を事前にどれだけ消すかが、実のところ大事な勝負の分かれ目となる。
そう言う意味では、僕のS2000の現状はタイヤもエンジンも中途半端だ。
楽しく走るには問題ないが、ここから先は”いつか通った道”だ。

・・・さて、どうすっかな。


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