2020年11月22日日曜日

憧憬

 



人生の7割を車(と箱根某所)と仕事に捧げている僕にとって、この日のホンダ青山本社は
めくるめくワンダーランドでありました。

やっぱり、誰もやらない事を唯我独尊スタイルで突っ走り、技術で世の中をねじ伏せるホンダが僕は好きです。
少なくとも、誰もホンダに”小さいトヨタになってくれ”なんて願ってない筈。
しかもそのトヨタが、今一番世の中をワクワクさせる自動車会社だってのがなんだか皮肉が効いている・・・。

つくづく、企業はトップ次第だなと感じます。


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2020年11月15日日曜日

今期実質終了






今週末は土日とも嫋やかな天気の予報。
それを見越してか箱根までの道中も矢鱈と車が多く、今年前半の仇を取るような人出があるのは想像に難くない。

気温は下界で約7℃。

この分なら、まだ凍結はどうにか免れそうだ。
ただし、冷えてタイヤが食わないのはどちらにせよ同じなので
正直に言えばこの時期は僕自身にとって、ある意味ストーブリーグのようなものだ。

とは言えそこは箱根某所。
そんな事は御構い無しに突っかかってくる輩しかここにはいない。
エンカウントしたら即戦闘。
箱根某所は今も昔もいつでもどこでも純然たる鉄火場なのである。

よって、こういう時はなるべく会敵しないようにと祈るしかない。
何よりこうも綺麗に晴れた絶好のドライブ日和だ。
何も戦闘を繰り返すばかりでなくとも良いではないか。

今朝はそんな気持ちで箱根某所に侵入。
まずは天空エリアのチェックを行う。
思ったよりはグリップするが、白い線や赤い線の上は簡単にグリップを失う。
続いて侵入した本線は、やはり所々夜露の残るFR殺しの路面コンディション。
それどころか、路肩の草が若干白くなっているではないか。
正直な所、今朝のようなコンディションはまり全壊にはしたくない。

”こりゃ、無理はしないに限るな。路面は大丈夫とは言え、適当な所で切り上げるか”

そう考え、一人クルージングをしているといつの間にかいつかのM3が後ろに。
前車135の時は3ヶ月に一度とか半年に一度だったはずが、いつの間にやら毎週のように。
楽しくて仕方ない感じが、前を走っている僕にも分かる。

”・・・少し付き合うか。”

そう考えアクセルを踏み抜く右足に力を入れると、今度はさらにその後ろにウチの組長が着いて来た。
三国から先の復路半分をその隊列で駆け抜けたが、何となくこのままこれで終えるのは
勿体無い気がして、もう一本、今度はM3と組長の順序を入れ替えて走ることに。

・・・まあ、どちらにせよ先頭は僕なのだが。

スイフトに乗り換えた組長とは何度か走ってはいるが
今まではストレートで着いた差が一向に解消されずに終わるのが常だった。
しかし、今朝は違った。
僕が路面を気にして少し踏めてない事を差し引いても、同様に僕の慢心と油断を差し引いても
明らかに今年の春先よりは踏んで来ている。

”あれ?ついてくるじゃん!”

今まで僕は、組長やスイフトの実力を認めつつ、しかしその速さはどちらかと言えば部分的で
登り下りや高速から低速までコーナーバリエーションが豊富な箱根某所ではトータルで見る
と”厳しい”と考えていた。
箱根某所ではFF殺しの回り込んだコーナーが多い上に、それを挽回できるほどのパワーがスイフトに
あるわけではないからだ。
そういう意味では、バトル相手として若干物足りなさを感じていたのは事実だ。

だが、今朝は違う。

ブレーキで頑張れない僕を目掛け、ワンテンポかツーテンポ程ブレーキングを遅らせ
コーナー奥深くまで侵入し、大胆にインカットし"最短距離"を通すような走りで立ち上がりの
不利を補っている。
これは、僕がシビック時代によくやっていた走り方で、綺麗にラインをトレースする
走り方と比較して、旋回速度そのものではなく通過時間を重視するような走り方だ。

ただし、その分少し操作が雑になっているような気もするが。
いずれにせよ、僕はかつてないほどにウチの組長に突っつかれている事になる。

流石に最後の高速区間ではパワー差で引き離す事はできたが、これはロータス乗りの本懐ではないだろう。
”今朝は適当に流すかな”と考えていた筈が、気がつけば汗が滴り落ちるほど熱くなってしまった。

今朝はそれで終了としたが、楽しかったというよりも課題を残す一戦となってしまった。


箱根某所からの道すがら、僕は今後の対策を考えていた。

やはりブレーキはもう少し効かせたい。
無論タイヤのサイズアップも必要でそれも踏まえた上で、リアを沈みこませるような姿勢で減速させるのが理想だ。
そうするとキモになるのはリアブレーキで、闇雲にフロントのみを強化しても意味はない。
その場合、手段は殆ど一択だ。

・・・ん〜どっすかな〜。

そんな事を考えながら走っていると、4速に入らない事に気が付いた。
3→4のアップシフトは問題ないが、5→4のダウンシフト時に一向にギアが入らない。

元々購入時から4速が渋いのは分かっていたし、S2エキシージのミッションが脆弱だと
言うのも知ってはいたが、こうも早くやってくるとは。

OH・・・かぁ。

・・・困ったね、こりゃ。
幸い普通には走るから、しばらくどうするか考えるか。
しかしながら、これで僕の箱根某所の今シーズンは事実上終わりを迎えましたw


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2020年11月8日日曜日

晩秋の南東北2020



 










今週末はS2000を持って帰ってくる為にちょっと帰省しておりました。
晩秋の東北路と、友人のショップ(オートリサーチ米沢)の走行会(の見学)で
東北の良さを十分に堪能して来ました。

やっぱり東北は良い!
ご飯は美味しいし道は混まないし空気は綺麗で涼やかだし、紅葉も綺麗だしね。
温泉もいっぱいあるし。

でも、箱根がないのよね。
僕がいまだにこっちにいるのはそれが一番大きいかも。
無論仕事の都合もあるけれど、車に乗らない(箱根に行かない)んだったら、多分もうとっくに実家戻ってる。

東北は良い所だけれど、僕にとってはそれ以上に箱根の存在が大きい。
それを再確認した今回の帰省でした。

あ、S2000は整備で菊地君ところに預けてます。
エンジンのOHは、まあそのうちにw。


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2020年11月1日日曜日

ようこそY中組へ

まだ夜も明けきらぬ頃、慎重にエンジンをかけ我が相方を暖機させる。
日が登るのも、随分と遅い季節になった。
煙草に火をつけ、丸い息をひとつ。
ふと見上げると、綺麗な満月が大きく夜空に咲いていた。

なんとなく、毎晩狂ったように走ってた水窪ダムの頃を思い出す。
あの頃は楽しかった。
でも、今はもっと楽しい。

踊るココロを押さえつけ、静かに我が相方をスタートさせた。

 







箱根某所に着いてみると、綺麗な秋晴れの快晴。
だが、紅葉し始めた木々を通して夜露が路面を濡らしている。

”・・・まあ、この時期は仕方ないか。軽く流して終了にするかな。”
実際今朝は、路面温度こそ低いものの絶好のドライブ日和。
それだけでも、早起きしてここに来た甲斐があったというもの。

ところが、気がつくと後ろに白い影が迫っていた。

”なんだ?ポルシェ?・・・いやぁ違う、ルーフハイトがある上にフロントフェンダーの
雰囲気が違う。なんだ?・・・ん?ちょっと待てよ?って事は追いついて来たって事か?”

瞬間、4速のクルージングスピードから2速へギアダウン、いつものペースに戻す。
濡れた復路前半区間だった事もあり、8割のペースで様子を見る。
だが、その白い影は多少離れては行くものの、消えるまでに至っていない。

"ああ、慣れてるな"
と、僕は声に出した。

三国峠の減速区間で偶に見かけるポルシェミーティングを横目に、僕は我が相方を下り区間に放り込む。
ここから先、ブレーキに若干の不安を残す僕のエキシージはS2000程得意とは言えないが
相手が朝焼けさんトコ以外ならまず負ける事はない。
車種はまだ判然としないが、恐らくセダンかクーペボディ。
ライトの形状から、国産というわけでは無さそうだ。
だとすればパワーはあってもそれほど軽い訳ではないだろう。
高速コーナーが続く復路最終区間なら兎も角、下り切るまでなら僕のS2エキシージに分がありそうだ。

そしてそれは事実そうなり、この1本目は終わった。

だが、僕にはひとつ引っかかる事があった。
この感じの手合いだと、走り終えた後必ず”ご歓談”の時間があるものだが
”やっぱりロータスは軽いですね〜!下りは全然ついていけなかったですよ〜”
と言われるのが、最近はなんだか無性に悔しく感じるのだ。

”もう少し付き合ってもらうか。軽さだけではない所を見せてやろう。”
少し意地悪にそう考えた僕はいつもの駐車場でUターンをすると、案の定彼はついて来た。

BMW F80 M3リムジン。
漸く車種が判明し、僕は相手の素性をなんとなく理解し始めた。
確かこの人は僕がウチの悪2000とタイマン張っている時に後ろについて来てた人だ。

”あの重い車でちゃんとついてくるよ、ここで。” 
ウチの銀色の悪党がここまで言う相手なら遠慮は要らないだろう。

僕は往路前半区間を割と本気で逃げた。
だが、確かにコーナーtoコーナーが短い区間なら僕の思惑通り見えなくなるが
少し長めの直線区間ではしっかりその姿が確認できる。
三国の手前でペースカーによる減速を余儀なくされた時でも、彼はすぐに追いついて来た。
すぐ追いつけるポジションにいたと言う事だ。

そこから先の往路下り区間は流石に辛そうな感じではあったが、決して諦める事なく追いすがってくる。

”ちゃんと踏める人だ。”
それが僕の得た印象だ。

そして復路に至っては、430馬力のターボパワーも相まってきちんとついてくる。
流石に細かいコーナーは辛そうだし車重も決して軽いわけではないが、驚くほどしなやかにコーナーをいなしてる。
まるでGTRに乗っていた頃のウチの組長を見ているようだ。
正直、あの頃の組長と走ったなら良い勝負だったような気がする。
ただし、組長よりは上品だが組長ほどのインパクトのある走りではない。

途中、三国峠から先の下り区間で、パイセンとパン屋さん(山梨の天才)のタイマンとすれ違う。
今朝はお互い先頭のようだ。その状況に軽い親近感を覚える。
すれ違いざまにエールを送り、そして僕の方のタイマンはそのまま登りきって終了とした。

しかしながら、久しぶりに顔見知りではない方と真剣に走れたのはかなり満足だ。
その後、その方と色々話をしてみるとやはり半ば常連のような人だった。

”あの、あのS2000の人ですよね?”
唐突に言われ吃驚したが、どうやら彼は元々BMW135(シルバー、カーボンボンネット)
に乗ってここへ通って来ていたそうだ。
”あの”とは、一体何を指すのか僕にはよく分からないが。

しかし、それを言われて僕には合点がいった。
その135とは一度タイマンを張った事がありその時も同じようなポジション(僕が先頭、彼が後ろ)
でかつ同じような印象を持ったからだ。
(ウチの悪2000も彼とは何度か一緒に走ってた筈)

縁とは不思議なものである。

その後、その彼を組長に紹介すると、ウチの組長は喜んで彼をスイフトの隣に乗せ
そして同様にBMWの横にも乗って行ったのであった。
恐らくは"ガー"とか”ズバー”とかの擬音が飛び交うよく分からないレクチャーだったのではないだろうか。
しかしながら、彼はエボ7のN氏の横にも同乗させてもらったり随分楽しんだ様子で箱根某所を後にした。

満足してもらえたなら光栄である。

なんとなくだが、彼はY中組色に染まって行く気がしてならない。
・・・因みに後悔しても一切クレームは受け付けませんからねw

なんだか今朝は、色んな意味で箱根らしい朝でした。

しかし、やはり週末とはこうでないと!
いやあ、今朝も楽しかった!

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2020年10月31日土曜日

Season for motorcycle

 




今朝はDUCATI1198で朝の散歩。
箱根まで行こうかと思ったが、予想以上に疲れてて起きれず・・・。

それでも綺麗に晴れた鎌倉路を堪能。
うん、気持ち良かった!!

明日朝は出勤する予定です。


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2020年10月25日日曜日

百花繚乱2020









正直なところ、今朝の僕は積極的に誰かと絡みたいとは思ってもいなかった。
GO TOなんたらでいつもより人手が多い上に、急に冷え込んだ山の上はフロントもリアも予想以上に滑るからだ。

特にフロント。
いつもの通りに切り込んでいっても、自分が思い描いたラインから10cm単位で外に膨らんでいく。
今朝は思っている以上にグリップしない。

”ま、天気も良いし、のんびり楽しめってことだよな”
そう勘違いした僕は、天空領域のUターンポイントで現実を知る事になる。

The サイボーグパイセン。
ウォーズマンのような精密戦闘機械である。

"・・・そういやここは箱根某所、鉄火場だもんな。"

丁度Uターンポイントにいた彼は、僕を誘って復路でタイマン勝負を仕掛けて来た。
誰もいないと思っていた僕は、突然の事態にココロが追いついていない。
同時に”飛び石もらうのヤだな”と感じていた僕の隙をつくように、彼は滑るように天空領域を下っていく。

本当に速い人と言うのは、彼のような人の事を言うのだろう。
少しリアがバタついているようには見えるが、そんなもの御構い無しに綺麗にトラクションを乗せていく。
何より旋回速度が、速い。

対する僕は、天空領域でのコース攻略の組み立てがまだ不十分だって事もあり
またブレーキに対する不安もあり、今一つ攻めきれない。
彼と僕との車間距離を見れば、天空領域はどう贔屓目に見ても僕の完敗だ。

三叉路を過ぎ、復路の登り区間に入るとパワーウェイトレシオに優れる僕の相方は
中速コーナーを起点に、彼を追い詰めていく。

ここは、正直車の性能が露骨に出てしまう区間だ。
無論必要なのはパワーだけではない。
特に三国付近のテクニカルセクションは、前後重量配分に優れた車両特有の
ひらひらとしたリズミカルなコーナーワークでクリアしていく。
S2000ともNCとも違う、一種独特の動きで各コーナーを繋いでいる。

だが、性能だけで攻略できるほど、ここは甘いコースではない。
特に相手は百戦錬磨の朝焼けレーシング。
彼はその中でも殆ど頂点にいるような人なのだ。
僕はそれを、ここから先の復路下り区間で知る事になる。

三国から先、特に命の泉から先の下り区間において、僕はコーナー侵入から
旋回にかけてはある程度の自信を持っていた。
だが、それはS2000でのエントリーしていた時の話だ。
現状のエキシージの旋回速度では、正直彼には敵わない。

僕の両手にある武器は”加速”と”トラクション”。
だから僕はそれを最大限に活かす為、コーナー侵入時のブレーキング勝負には敢えて付き合わなかった。
”突っ込み重視こそ英雄”という空気で育った水窪上がりの僕には中々辛い選択だったが
ちぎられてしまうのはもっと辛い。

それでも僕は、この区間では彼についていくのやっとだった。
特に、僕が苦手な緩い右の逆バンク。
ここは、S2000でもエキシージでも苦手で、つまりは人として苦手な部分なのだ。
正直、この部分は後ろから見ていても脊髄が寒くなるようなコーナリングを、彼は披露してくれた。

多分、僕とこの人の走行ログを取ったとしたら、この部分に天と地程明瞭な差が出ているはずだ。
ここが、今朝一番僕が衝撃を覚えた部分である。

その後、僕はその衝撃を抱えたまま、復路を終えた。

走り終えた後、いつものように僕はその人と軽く会話を交わした。
”速い遅いが結構はっきり出るような感じだったね〜”
それは、僕が感じた印象と全く一緒だったのだが、だがそれは車での印象というよりも
僕が人として遅い部分を車として速い部分が補ってくれてどうにかそこに落ち着いた・・・
というのが、正しい認識だろう。

”もっと精進が必要だ”

それが僕の偽らざる今朝の感想である。

その後は、代車で来てたウチの組長はじめY中組の面々と、朝焼けレーシングの皆さんといつものように。
その内、走りたくて仕方ないウチのメンツは、現在修行中の若い衆(白2000TypeS)を肴に
一杯ヤるつもりでコースイン。
それに当てられたのか、僕も彼の指導のためコースイン。

彼を従え、1本目はクーリングペース(ハーフスロットル+REV縛り)。
2本目は単純にREV縛り。
途中、少しアクセルを緩める必要はあったとは言え、思ってた以上に踏んで来て少し驚いた。
ただ、”強引にハンドルで曲げてる”感じが残るのが、次の課題だろうかと思う。

なんだか、来年は彼が化けそうだ。
何にせよ、無理と無茶をしないでセーフティファーストでね。

ターキーさんやガワだけのO氏とも話したし、今朝はもう帰るかと車に戻ってみると
いつの間にか、僕の車がロータスに囲まれていた。

今朝は随分ポルシェとロータスが多いなとは思っていたが、どうやら僕の相方にも興味を持ってもらえたらしい。
ちょっと話を聞いてみると、朝焼けさんトコの後輩さんと、僕が”いつか勝ちますからね”と
宣言したH氏とも繋がりのある方だった様子。

世間は、やっぱり狭いのだ。
なんとなく、この方々とはまた縁がありそうな気がする。

ずっと週末が雨続きで、漸く晴れた箱根某所。
だが、それを待っていた人達は僕らだけではないわけで、事実今朝の箱根某所は随分と賑やかだった。
それは嬉しい事だしありがたい事でもあるのだが、いつも以上に注意が必要だと感じた。

無理と無茶はしない、無駄は可能な限り省く。
それが僕の決め事だが、同時にルールとマナーも遵守する。
今年の秋はいつも以上に気をつけようと思う。

いやあ、今朝も楽しかった!
これこそ、日曜の朝ですな。


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