2019年4月7日日曜日

The game has begun




今年に限って言えば、初戦の相手はなんとなく分かっていた
変なGT-Rや病的な4WDターボではなく、生粋のコーナリング、いや王道の峠マシン。
それを引っ張り出して来たのは、僕らが彼らを本気にさせた証なのだろうが
何故か僕一人がその支払いをせねばならなかった。

”多分今朝だろうなぁ・・・”

僕は、山道を上がる時の期待と不安の入り混じったあの感じを久しぶりに思い出していた。
今朝方の海沿いの国道は、何故かガラガラでいつも以上に早く着いてしまった。
そこで、ゲートが開くまで道の駅で一度気持ちをリセットさせる。

頃合いになり、いざ侵攻してみると既に件のY2000がそこにいた。
”ここまで引き合うものなのか”と僕は笑ってしまったが、先ずは入り口でしばしの休憩。
この辺は僕のルーチンワークみたいなものだ。

気持ちを作りいざコースインしてみると、いつもの駐車場には誰もおらず
つまり突然のアンブッシュからのエンカウントが予想された。
僕はそれを前提に戦略を考え始める。

また、コース上には昨日ほどではないにせよ、妙に濡れている区間があり
(往路における)三国から先はFR殺しの悪意に満ちていた。

もう少しマシなコンディションを期待していたが、これではまたスイフト無双ではないか。
ハザードでも焚いてここはキャンセルさせてもらうか・・・。

そんな事を考えながら、僕は天空エリアにまで羽根を伸ばす。
こちらはそれほどでもないが、所々に悪意が点在している。
ブレーキのリリースタイミングが物を言う一番速度の乗る難所は、目の前が”空”という事もあり正直怖く感じる。

状況は分かった。あとはそれを今朝の走りに反映させれば良い。

誰もいない天空エリアを馬鹿げた領域で走りきると、三叉路のランデブーポイントにいたのは
元エリーゼ乗りの方と何故か多摩KENさんが。

しかも計ったようにタイミングがどんぴしゃり。
なんだか今年はこの人とものすごい”縁”がありそうな気がする。

改めて3台で仕切り直す。
僕は様子見の一本目の筈だったが、この際仕方ない。
後ろの多摩KENさんも同じ状況の筈だし、そこまでヒドイ事はするまい。

5秒後、僕はそう思っていた先ほどの僕を思い切り殴ってやりたい衝動に駆られてしまった。

確かに上は僕のSの方が伸びるが、復路前半ではそれを活かせる場所よりも圧倒的に
中間トルクの厚さが物を言う。
何より、乗り手の引き出しの厚さが違う。

この黒光りする路面でかつFRでそこまで来るのか・・・。
流石に怖いなと思った三国近辺の区間で一応減速するが、それでも一切の容赦なし。

最早様子見とかウォームアップとか、その辺の認識は全部すっ飛んでしまった。

三国後の区間は、ほぼドライコンディションではあったがNCはここが露骨に早い。
後半区間でも状況は全くもって変わらず、僕は常にケツを蹴り上げ続けられていた。

マジすか・・・。

僕は今朝、”祭り”の参加チケットを強引に投げつけられてしまった(笑)。
なんだかカツアゲにでもあったような気分だ(笑)。

ちょっとばかり、だだ下がりになってしまったテンションを回復させる為
”危険が増す”と書いて”マスケン”と呼ぶ彼の首を取りに行く(笑)。

だが、タイミングが合わず、しかも何故か気がつくと後ろには件のY2000。

・・・遂に来てしまった。

だが、僕はこの人とやるという前提で今まで色々戦略を練って来た。
当初の予想では、NAの足回り設計の古さを考えれば、恐らくコーナーそのものは
NCの方がトラクションがかかると予想していた。
つまりコーナー自体はSと比較しても決して不利ではない。特に回り込んだコーナーでは。
逆に軽さとパワーを生かした加速や高速区間はかなり不利であろうと。

結果は真逆だった。

高速区間は上が伸びる分僕の方が多少有利に見えたが、三国近辺の細かい所は圧倒的に僕が劣勢だった。

往路において、最初の高速区間で稼いだ多少のマージンは登りの低速区間に入るとあっという間に削り取られ
僕は身包み剥がされてしまった。

その後の(三国から先の)濡れた低中速区間は流石に僕も学習しハザードを焚いてキャンセルした。
だが、僕が予想した、弱点であろうと思っていた出口に向かって回り込んだコーナーは
寧ろ僕の方が不利に見えた。
勿論、これは車の比較だけでなく乗り手のスキルも含んだ話だ。

復路においても、前半の半分はバイクのツーリングでキャンセルされてしまったが
元々比較的得意だと思っていた後半部分で僕は、終始後ろから炙られてしまった。
鬼のようにインを削って走っても、出口で踏めないのでさらに炙られるデフレスパイラルに陥ってしまい
さらにはとっちらかって右往左往。

マジすか・・・。

どうやら得意だと思っていたのは、それは僕のただの勘違いだったようだ。
ただし、今朝に限って言えば車的にどうのというよりも、本人的に踏めてない方が比率としては大きい気がする。

いずれにせよ、僕の初戦はイビリ倒されて終わってしまったw
路面コンディションに関わらず速いのは、乗り手の技量の深さによるものだ。
その点僕はまだまだそこが浅い。

・・・いやぁ、速えなあw

その後組長の車に同乗し、今時の車の出来の良さに感動したり
暗殺指令の出てるマスケンを(口頭で)甚振ったりパイセンの車を試乗させてもらったり。

乗ってみたパイセンの車は相変わらず出来が良い。
不満なんてなんかあるか?なんて思ってたが、ステアリングでコーナーを削りとる感じと
アクセルでコーナーを削り取る感じが少しだけずれてる気がする。

ある瞬間にアクセルをポンと入れた時のアンダーの感じが特に。

でも、これは殆どイチャモンに近い感じで、基本はなんの不満もない。
あるとすれば、ボディカラーが地味ってくらいだろうかw

それから、魔王の一人でオレンジNA号を駆るサイ・ボーグさんの隣に乗せてもらいエキシージ
の勘所やMRの乗り方なんかを教えてもらった。

横に乗せてもらったエキシージは思ってたよりはどっしり構えてる感じだが
ちょっとだけ踏んでもらった三国からの下り区間は、アクセルのオンオフで小気味好く
向きが変わり”パンパンパン”っという感じで流石に軽快にコーナーを削っていた。

何より、高速区間における一瞬のアクセルオフからの4輪ドリフトは横に乗っていても気持ち良い。

ああ〜・・・エキシージ良いなあw

その後、代わる代わる弄ばれてしまい冷え切った我がココロを癒す為に、今年初?の大名そば。
ああ〜・・・美味い。

そして今朝の振り返りをするが、反省点が多すぎて考えがまとまらず。
挙句、お店を出た先にある階段部分でコケてしまい足を挫いてしまったw

この年でこんなコケ方するか?ふつーw

なんなんだ。
この、星の巡りが良いのか悪いのかわからん状況はw


ま、何はともあれ、ようやく始まった箱根某所2019シーズン。
今年は例年以上に盛り上がった初戦のような気がする。
今年も非常に楽しみです!
あ、因みに来週は閉鎖されますので、2週間後にまた会いましょ〜!!


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8 件のコメント:

  1. 巡り合わせと言うのでしょうか?
    ゲートを開けるオフィシャルカーが折り返して来たのでまだ、みんな来てないなーと三叉路でしばし待つと、天空から甲高い高音がチラッとグレーの車体が見えたのでワクワク早まる気持ちを押さえて頭のなかに石川ひとみの「待ち伏せ」が流れてました(笑)

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    1. なんてイヤな巡り合わせでしょうかw
      Y2000もそうですが、10秒ずれていれば成立しないこの鉢合わせを考えると
      余程縁が深い様ですw

      今年もよろしくです!
      あ、今週末は無理ですw

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  2. 地味で悪かったネw
    ご指摘の点は無きにしも非ずですが
    解ってて運転する分には(要は慣れw)
    左程気にならずかな。
    次回はリアの減衰調整かフロント車高調整で微調整してみますかね。

    戸惑う感じはボディ補強とタコ足変更に未だ慣れてないのでしょうねきっと…。
    こうなるはず、という一瞬先の予測と現実とのズレが次の操作を躊躇わせているはず。
    慣れるまでお手伝いしますよ(親切風コメント)

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    1. なんだかんだで初戦ですから!
      これから調子上げていきますよ〜!

      今年も楽しみですね!

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  3. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  4. 日曜日は、また雨っぽいですね。
    なので、土曜日に椿か伊豆スカに行こうとおもいます。おへんじお待ちします(笑)

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    1. おはようございます!

      実はコケた時に足首やっちゃいましてw
      意外と被害甚大で、現在クラッチ蹴れませんw

      よって今週末については”休戦条約”を締結できれば・・・

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    2. 了解!11時現在雪は、止んだようで行けそうな気がします。
      遊んでくれる人を探してさ迷ってみます(笑)

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