2019年4月21日日曜日
個人的神回
最近、箱根に対するワクワクが止まらない。
その所為か、同じようにワクワクしているであろう多摩KENさんとY2000氏に
それぞれ新道と某所入り口で出会う。
求めるものが同じだと、やっぱり引き合うものらしい。
僕は入り口で少し気持ちを整え、某所に侵攻する。
所々白い靄がかかってはいるが、走れないほどではない。
寧ろ箱根の神秘性を際立たせ、静謐な空気をより精錬させている。
流すだけでも気持ちの良い今朝の箱根某所。
迅る気持ちを抑えつつ、慎重に今朝の状況確認。
入り口付近で確認した、夜露による悪意はメインコースには殆どない。
気温低下によるグリップの低下も殆ど感じられず、三国でのポルシェオフ会による
人の出入りさえ気をつければ今朝はコンディションとしてはほぼベストと言って良い。
天空領域にも障害は見当たらず、いつものように無理と無茶はせず、無駄を可能な限り省く事に専念する。
無論モラルとマナーの遵守も当然のように。
呪文のようにそれらを唱え、いざ復路のアタックを開始する。
最近、個人的に注力している復路天空領域で一番目か二番目に難しいと思ってる
ストレートエンドにある下りながらの左の中速コーナー。
ここでのブレーキのリリースポイントとアクセルによる旋回開始のタイミングに気をつけながら全開で下る。
三叉路に差し掛かると、何台かのポルシェに囲まれながらどこか場違いな空気を醸し出す
うちの組長が
復路のスタート地点に立っていた。
そいうや組長とのタイマンは、スイフトになってからは初めてだな。
僕はもうスイフトを侮ってはいない。
機体性能もさることながら、ウチにいる二人のスイフト乗りはいずれも馬鹿だからだ。
それを証明するかのように、とてもノーマルとは思えない領域で箱根某所の復路を駆け上がっていく。
スイフト、というか箱根某所においてFFの肝はリアサス。
昔のように3輪でコーナリングするよりは、4輪を使ったトータルグリップによる旋回の方が結果的に速い。
特に回り込んだコーナーでは尚の事。
そんな事を考えながら、シビック使いだった自分を思い出しつつ今朝の1本目は終了。
組長はそれで離脱したが、僕はもう一本走る事に。
昨日の課題だったアクセルによるリアサスのコントロールの再確認をしたかったのと
何よりこんな走りやすい状況の箱根某所はそうそうあるものではないからだ。
昨日の練習ではアクセルを入れた時の一瞬のプッシュアンダーが気になったが、なぜか今朝は全く気にならない。
寧ろ、よりトラクションが掛かる感じで気持ち良い事この上ない。
単独で走ってこんなに楽しいのはいつ以来だろう。
往路は何事もなく終えたが、またもや復路三叉路付近で、今度はウチのGT4が後ろから絡んで来る事に。
僕の個人的な見解では、ノーマルという前提条件なら箱根某所ではGT4がベストバランスのような気がする。
”走る曲がる止まる”が高度にバランスされ、トラクションという意味合いではベストなMR車両。
無論価格もそれなりだが、絶対的な価格は兎も角コストパフォーマンスという意味ではベストな気がする。
ただし、それを維持するにもそれなりのコストが要求される。
だが、それを見返りに得られるのは、プライスレスの達成感と恍惚感。
それを証明するかのように、全開で走る僕をGT4は確実に追って来る。
細かいコーナーが連続する区間ではやはり僕の方が有利だが、少しでも踏める区間があると
たちまち距離を詰めて来る。
ポルシェをファッションで乗る人が多い中、箱根某所でここまで踏んで来るポルシェ乗りもそうそういないだろう。
”その内摘んでやろう”と僕は改めて決意する。
2往復を終え駐車場で休憩していると、時間調整で越冬地まで足を伸ばしていた
多摩KENさんが漸くご出勤。その前にはパイセンと赤い四駆。
珍しい組み合わせだなと思っていると、最後尾の多摩KENさんが僕の目の前でアクセルを吹かし
”ついて来い”の合図とブロックサイン。
基本的に、朝焼けさんからのお願いは基本的に”はい”か”イエス”で答えなくてはならない。
僕に拒否権などない。
・・・仕方ない。
往路は間に合わないだろうから、三叉路あたりで待ち伏せするか。
僕は急ぎ支度をし我が相方を走らせる。
だが、間に観光の方が入ってくれたおかげでそれは杞憂に終わり、珍しい組み合わせの4台で
往路の天空領域を全開ヒルクライム。
復路天空領域も同様に4台で全開ダウンヒル。
自分で自信があると言うだけあって、パイセンの天空攻略はマイスターのそれ。
僕が個人的に注力している二つの左コーナーをとても綺麗に攻略していく。
三叉路を過ぎると狙いすましたかのようにY2000が参戦する。
その車列を最後尾から見ながら僕は、かつて憧れていた朝焼けさんトコの車列に加わっている事実に改めて嬉しくなった。
無論、普段は後ろから炙られる事の方が多い僕が、今朝に限っては立場が逆転した事に対する嬉しさもあるが(笑)
僕はこのターン、終始楽しくてたまらなかった。
自分の能力を思う存分発揮できる場所と機会がある。
これほど楽しい事はないだろう。
ただ、赤い四駆とY2000を従え必死に先頭を張るパイセンには、今回初めて同情を覚えてしまった(笑)
あまりに楽しかった所為か、昨日気になったアクセルオンでのプッシュアンダーは
今朝に限っては全く気にならない。
朝焼けさんトコの車列に引っ張られ影響されて、走り方が少し変わったのかもしれない。
馬鹿げた時間も終わり、今朝はこれで終了かと思っていると、駐車場近辺でデスネ申様と
サイボーグさんがスタートラインに。
一瞬血の気が引いてしまう程のメンツなのだが、彼ら魔神の後ろを走れる機会なんて滅多にない。
僕は覚悟を決め、彼らの後ろをついていく。
どれだけ達者な人が運転をしても、結局のところドライビングは物理に収束する。
どんな世の中になっても、タイヤと路面の関係が変わらない以上この基本法則は変わらない。
だが正直なところ、僕には彼ら二人の走りが理解できない。
デスネ申様のNCは僕のSよりも明らかにパワーで劣る筈なのに、なぜあそこまで速度が乗るのか。
実際にはトラクションの掛け方(と言うよりも車を前に進める走り方)が鬼掛かっているのだろうが
どんな操作をすればそうなるのか、全くもって意味がわからない。
サイボーグさんに至っては、僕が常識的に”そこはブレーキ踏むでしょ”と思っているところを
一切の容赦無くノーブレーキで突っ込んでいく。
軽量車両の優位性を考慮しても、あの進入速度と旋回速度は人の常識を駆逐する。
僕のS2000ではあれは出来ない。
ちょっと試してみたらK点越えの大ジャンプを決めそうになってしまった。
おそらく、彼らは人が到達できる最高位のエリアに座している。
僕はそれを目の当たりにしたわけだが、後ろから炙られるいつもとは違い
後ろから観察できた分だけ余計にその凄さがわかった気がする。
ただ、ひとつ救いだったのはサイボーグさんが言っていた
”あのペースだと偶に間にペースカーが入るくらいでちょうど良い。フルであの領域では集中力が保たない。”
と語っていた事。僕は”なんとか消されずに済んだ”くらいの走りだったが
それでも手を抜かれていた訳ではなかった事に酷く安堵した。
アレで”いや、全然余裕でしょ”的な話をされたらどうしようかとw
全く人の技量というのものはこうも容易くマシンの優位性を覆すものなのだろうか。
正直たまったもんじゃないw
ただ、こんなに敗北感満載の今朝の一戦でも、僕は割と満足している。
今朝に限って言えば、”車に乗せられている”状況ではなく、かつてのシビックと同じような
”操っている感じ”が多分にあったからだ。
最近、意識的に実施している”リアサスをイメージして走る事”がちょっとは役に立ってきたらしい。
それだけでも、僕には十分だったと言える。
何よりも百鬼夜行の中で思う存分走れた事が、夢が一つ叶ったみたいでとても嬉しかった。
だが、ここ箱根某所は思ってたよりもずっとガチの鉄火場でした(泣)
いやあ、今朝はホント楽しかったな。
朝焼けの皆様と箱根に感謝です。
そう言えば、我がY中組の出席率が悪過ぎると告発がありましたw
確かにおっしゃる通りでございます!
人生いろいろあるでしょうが、我々も頑張って影響力を維持しましょう!
うん、今朝はホント楽しかった!
ありがとうございました!
では、また来週お会いしましょう!
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同情してもらうためには話さねばなるまいw
返信削除某越冬地を二番手で出た私は
随分先に行った赤い彗星が
途中の避難帯で待ち伏せしているのを見たとき死を覚悟した。
そっと後ろに入る赤い彗星
何故か今、自分が先頭にいる事に
軽い目眩を覚えつつアクセルを踏んだ。
のんびりツーリング車のおかげで
命拾いをしつつ足スカへ。
そのまま悪しスカ箱スカそして三叉路へ…
三叉路からの短いストレートで赤い彗星にぶち抜かれた時、何馬力あるんだあの車は?と思いつつ3速で左コーナーへ…
後ろからは飛び道具のよーな使徒も猛ダッシュしてくるしw
あとは死ぬ気でGOでした。
お腹いっぱいですw
心中お察しします(笑)
削除心中お察しします(笑)
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