2014年5月27日火曜日
空と雲の間で
今の30代は失われた世代、ロストジェネレーションと言われているそうだ。
頑張れば報われた高度成長期は溶けて消え、膨れたバブルは弾けそれを謳歌した上の世代
を羨ましく思うだけで、氷河期と言われた就職戦争を潜り抜けても
待っているのは彼等が残した負債の後始末。
下の世代とのギャップに日々悩み、任されるのは泥舟の舵取りと、そして責任。
言われるがままのレールを走れば、待っているのはリストラと非正規の成れの果て。
詰め込みと暗記で勝ち取った世界は既に崩壊し、日々変わりゆく世界の中で
求められるのは、聞いた事も習った事も無いイノベーション。
あらゆる情報と人がネットに繋がるこれからの世界で、企業も起業も主役は一つ下の世代。
解答の無い世界で辺りを見回せば同世代は死屍累々虫の息。
こんな風に語られるこの世代は、つまり、何も持ってない世代、割に合わない世代なんだそうだ。
でも、オレ達の時代にはGTーRがあった。
NSXもスープラもZも、シビックもシルビアもランエボもインプレッサもあった。
そして峠があった。
いつも本気で走ってた。
本気で笑って悔しがって泣いて笑って人生を懸けて走ってた。
熱くなってた20代のその時に、オレ達の傍にはそんな車があったんだ。
オレ達今の30代はロストジェネレーションなんだってさ。
オレ達が失ったものってなんだ?
それはきっと”ツマンネエ大人になる為のイイワケ”なんだろう。
山道を上がる時の、胸騒ぐあの感じ。
走り終えた後の、晴れやかなあの感じ。
いくつになってもそれを感じるオレ達はどの世代よりも幸せだ。
なあ?キクチ君。
追伸
気を使ってくれた管理事務所の方々。
色々教えてくれたレストハウスの方々。
アドバイスして頂いた馴染みのバイク屋さんの方々。
ありがとやんした!!
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