2014年5月31日土曜日

MODE:Ducati





アクセルを開ければスロットルが開き、シリンダーに空気を送り込み圧縮する。
ブレーキをかければ油圧が立ち上がり、ブレーキパッドがローターを押しつけ
巨大な運動エネルギを熱エネルギに変換してゆく。
同時にフロントフォークが運動エネルギを受け止めタイヤを押しつぶし
コーナリングフォースを生み出す。

バイクにせよ車にせよ僕は走る時、こういう一連の機械の動きを頭の中で
想像しながら走る。

それは”こうしたらこう動く”という確認の作業でもあり
機械に対する信頼を確認する事でもある。

これが出来る時は、僅かではあるがバイクや車が自分の手の内にある事が実感できる。

だが、それが頭の中から”飛ぶ”事がある。
例えば今朝がそうだった。

先週S2000で某氏と走ったのが余程効いたらしく、いくら自分に”今日は1198”と言い聞かせても
最初の3本のブレーキングポイントはS2000のそれだった。

バイクのコーナリングは進入が全てと考えている僕にとってそれは致命的で
進入で失ったリズムは中々取り戻せない。

それを取り戻すのに3本必要だった。
逆に言えば、それほど先週の余韻が残っていたという事だ。

機械は基本的に人の入力に対し正直に反応する。
雑に扱えば雑な反応しか返さない。

人のように、雑に扱えば嫌気がさして離れて行ける訳ではない。
ただ時間をかけて廃れてゆくのみだ。

機械が嫌がる事をしてはいけない。

4本目からはソレを意識して走るようにすると、驚く程素直になった。
バイクと車はどちらも機械だが、同じ”曲げる”でも乗り手が積極的にアクションを起こす分
バイクの方がよりプリミティブだ。

今朝の涼やかな天気も相まって、単純に気持ち良い。
速い遅いではなく、バイクはこのコミュニケーションのやり取りが面白いのだ。

そして今朝もきっちり一時間。
綺麗な雲海を見ながらの一服はいつもながら最高の味だ。

僕がバイクに求めるのは、満足感。
Ducatiと箱根には、それがあるのだ。


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2014年5月27日火曜日

空と雲の間で








今の30代は失われた世代、ロストジェネレーションと言われているそうだ。

頑張れば報われた高度成長期は溶けて消え、膨れたバブルは弾けそれを謳歌した上の世代
を羨ましく思うだけで、氷河期と言われた就職戦争を潜り抜けても
待っているのは彼等が残した負債の後始末。

下の世代とのギャップに日々悩み、任されるのは泥舟の舵取りと、そして責任。
言われるがままのレールを走れば、待っているのはリストラと非正規の成れの果て。
詰め込みと暗記で勝ち取った世界は既に崩壊し、日々変わりゆく世界の中で
求められるのは、聞いた事も習った事も無いイノベーション。
あらゆる情報と人がネットに繋がるこれからの世界で、企業も起業も主役は一つ下の世代。

解答の無い世界で辺りを見回せば同世代は死屍累々虫の息。

こんな風に語られるこの世代は、つまり、何も持ってない世代、割に合わない世代なんだそうだ。

でも、オレ達の時代にはGTーRがあった。
NSXもスープラもZも、シビックもシルビアもランエボもインプレッサもあった。

そして峠があった。
いつも本気で走ってた。
本気で笑って悔しがって泣いて笑って人生を懸けて走ってた。

熱くなってた20代のその時に、オレ達の傍にはそんな車があったんだ。


オレ達今の30代はロストジェネレーションなんだってさ。

オレ達が失ったものってなんだ?
それはきっと”ツマンネエ大人になる為のイイワケ”なんだろう。

山道を上がる時の、胸騒ぐあの感じ。
走り終えた後の、晴れやかなあの感じ。

いくつになってもそれを感じるオレ達はどの世代よりも幸せだ。
なあ?キクチ君。

追伸
気を使ってくれた管理事務所の方々。
色々教えてくれたレストハウスの方々。
アドバイスして頂いた馴染みのバイク屋さんの方々。

ありがとやんした!!



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2014年5月24日土曜日

太陽は見えなくとも・・・





下界は晴れども、天空は渦巻くガスで真っ白。

ま、ありがちなパターン。

さて、どうしたもんかね?と思案していると声をかけられた。
声の主はこのTypeSのオーナーさん。

そりゃあ、S談義に花が咲くw
県外からいらしたの事だったが、また遊びにきてもらえればこれ幸い。

因に僕のS2000を参考にしてはダメです。
折角きれいなTypeS。
汚してはイカンですw

僕のSはパッと見普通ですが、中身は随分オカシな事になっていますからw

そうこうしている内にタイムリミット。
本日はこれで終了。
瓶コーラ、美味しかった。

因に最近バイクの事故が多い。
今週は、バイクが対向車線をスライディングしていく姿を目撃してしまった。
気持ちの良い気候故、いつも以上に自制心を。

さて今日は早めに寝ますかね。


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2014年5月23日金曜日

人と車のなんとか展





仕事半分、プライベート半分。

今年は随分”計測機器”が幅を利かせてたな。

2014年5月18日日曜日

Waltz



なんかさ、竹籠みたいなロールケージ巻いたイヤらしい車w乗った人が
来週来るとか言ってんだよね。
そりゃ来るとか言われりゃそれなりに対処しないとねえ。
フロントタイヤ、もう無いけどねw

で、今朝はS2000。

何かの足しになるかと動画を撮ってみたんだが、暗い車内から明るい車外を撮ってる所為か
景色が殆どホワイトアウト。

結果何の足しにもなりゃしなかった。

ただ、今朝はいつもより早めに上がった所為か、久しぶりに上から下までフルで満喫。
いくつか気になった点はあるが、一番は何カ所かVTECを外してしまう事。

しかもその内一つはご丁寧にも”上り”。

正直ここはどうにもならんので”捨てる”。
くるっと回ってドカンの加速勝負では分が悪すぎる。

それともう一つ。
今箱根某所では工事をしてるのか、入口に建機が置いてある。
ソレを見てイヤな予感がしてたんだが、やっぱり中で工事をしてるみたい。

しかも現場は土の上らしく、そこを出たり入ったりする車両の御蔭で一部道路に
砂が浮いている。
その上よりにもよって高速コーナーのど真ん中。

・・・これは気をつけるしか無いね。
今朝の感じでは、そんなに滑る感じではなかったが。

それにしても今朝は気持ち良かったな。
空気は幾分冷たかったが、火照った身体にはちょうど良かった。

まあ、来週末も晴れそうだし、無理と無茶はせず楽しみますかね。



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2014年5月17日土曜日

RED monochrome "Jean"




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Rainy days never stay



どんな峠でも来ていきなり全開なんてのは有り得ない。
一本目はその日の状況を確かめる為に流すのが当然至極。

で、本日はその一本目で、知人が逆バンクの下りで墜落しているのを発見。
たまたま居合わせた拓さんともう一人のYAMAHA乗りの方と一緒に救助。

まずは怪我が無くて良かったと一安心。
バイクの方はと言えば、カウルはバリバリでステップも片方無くなっていたが
エンジンもかかるし自走可能なので見た目程重度では無い様子。

4人掛かりでバイクを引き上げた後、拓さんと一緒に”人生こんなもんだ”と励ますw
僕の時よりはずっと軽症だしw

そして、彼が帰るのを見届けて、本日は終了・・・。
ホントの”朝の散歩”になってしまったw

本日の箱根某所はかなり良好なコンディションだったが、まあ”人生こんなもん”だよねw
今朝は無理せず、その後しばらく拓さんと話し込んだ後大人しく帰還しました。

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2014年5月11日日曜日

¥1000でアップグレード




良い気分で帰宅したものの、今日は来客の用事があり身動きが取れない。
さて、どうしたものかと思案中目に入ったのが、以前使って大量に余ったカーボンシート。

ピン!と来てピラーに沿わせてみるとなんとかなりそうなサイズ。
採寸だけのつもりが、いつの間にか貼ってしまった。

うん、綺麗に貼れた!!
・・・かっけえな、おいw

車って、こういうピラーとかモールとか樹脂とかが劣化してくると、いくらボディが綺麗でも
途端に古く見える。

でも逆に言うと、そういう部分をリフレッシュすればスゴくしゃんとしてくる。
実際、僕のS2000もこの部分が少し痛んでたが、カーボンシートを貼ったら
見違える程締まって見えるようになった。

ま、自己満足プラシーボ1000%のフィルターがかかっているけどねw
因にこの作業に熱中しすぎて来客に全く気がつかなかったw

後はエビスで壊れた車内のメーター類(取り付けブラケット破断)をなんとかしないと。
メーター移設の場所はあるけど、問題は”穴の開いた”ダッシュボードの処理。

これもカーボンシートでなんとかならんかなあ。
出来ればアルカンターラとのハイブリッドでチューンドヨーロッパ車みたいにしたいね。


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Like a playing in a sandbox




 何て言うか・・・何なんだろうな、この面白さ。
アクセル踏めるFRってこんな楽しいとは思わなかった。

エビス行く前はあんなに苦労してたのに。
なんかもう全然別の車みたい。

アクセルで曲がってくこの感覚。
すっごいエッジの立つスキーでウェーデルン刻んでるみたい。

いやあ、楽しい!!

まあ、実際そんなに速くなったとか踏めるようになったとかではないけれど
楽しさだけはもう何倍もの差異がある。

どうしよう、ワクワクが止まらないw

それと、なんでか知らないがブレーキが扱い易くなった。
初期制動の角が落ちてコントロールし易くなってる。
サクサク進むヤスリがけみたいな感覚。
エビス行く前はちょっと踏んだだけですんげえ効いてたのに。

エビスで使いすぎて良い具合いに劣化したのか?
それともエビスでコツか何か掴んだんだろうか?

良く分からんが、これはこれで良い具合。
何だか今朝は外気温も相まってすげえ気持ち良い。

と、ニヤニヤしながら走ってたら拓さん登場。
こちらは、R6の操縦性に苦労してるみたい。
R6そのものの難しさみたいなものもあるだろうけど、多分タイヤじゃないかな。

何て事を話しながら、駐車場で味わう余韻。

これだよ、これ。
これこそ大人の休日。

いやあ、楽しかった!!

そうそう、走行後ブレーキダクトをチェックしたら何とも無い様子。
流石専用品!!
ホイールの隙間からチラリと見える”本物感”がたまらないw


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Duty



実家から帰省の道すがら、主治医の元で我が相方の定期検診。
エビス直後なので、色々念入りに。

特に問題は無かったが、交換してもらったデフオイルが見るも無惨に鉄粉でギラギラ。

う〜ん・・・。
デフが比較的新品だったからと思いたい。
なんともならなきゃデフケースの容量上げなきゃだわ。

ただ、デフオイルをモチュールに変えてみてびっくり。
随分チャタリング音が消えてる。
今まで”ガッガッドゴンドゴンヒョー”とか言ってたのに。

効き自体はそう変わってる訳ではないと思うんだが、細かいフィーリングが随分変わる。
油脂類の交換って、効くねえ・・・。

それと、走って見てもらってっていうのを繰り返している所為か
最近S2000の調子がスゴく良くなってる。
なんだか、それがスゴく嬉しかったりする。

車に限らず、機械は人みたいに放っておいても決して勝手に治ったりはしない。
調子の良さを維持するのは正直色々大変なんだが、でもそれはオーナーの義務。

つまり箱根某所を走るのも、コレ即ち義務なのだ。
逆に言えば、走らないのは罪である。

ま、義務だのなんだの言わなくても、こんな楽しい事他に無いけどねw
明日朝も晴れると良いな♫


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2014年5月10日土曜日

Feel so グッダー!



物事には必ず”反動”というものがある。
揺れ動く天秤のように、どちらか一方に傾く事は無い。
世の中の流れが一方的に進む事など無いのだ。


GWが終わり、漸くいつもの喧噪に戻った箱根某所。
外気温はオンボードで15℃。
路面温度は人肌+αといったところ。

良い季節になった、というにはまだ早い。
箱根上空の朝はまだ少し冷える。
日が照れば汗ばむくらいだが、この時間帯では”初夏”と呼ぶには早すぎる。

それでも、アクセルを開けるのに最早遠慮は要らない季節だ。
・・・無論、自制心は必要だが。

暖まり易いロッソコルサと相まって、今朝も我が相方1198STDが箱根の路面を掴んでゆく。
ただ、今朝はちょっとバタバタするというか、跳ねるというか。
速度は乗るし、リアタイヤに乗ってる感覚もいつもより強いのだが、少しナーバス気味。

?と思いすぐピン!ときてタイヤの空気圧をチェックするといつもより高め。
そういやこの前チェックしてもらったんだっけ。

でも、これはこれで悪くない。
綺麗に転がる感じが、今朝は楽しく感じる。
慣れるとこれはこれで良いかも。

気がついたら今朝も1時間。
増えてきた人の波とエンプティマークがエンドサイン。
火照った身体をなぶる風が気持ち良い。

うん、楽しい。
バイクは、何だかいちいち楽しい。

さ、明日も早起きしなきゃ。
明日はSで出勤です。


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2014年5月6日火曜日

Ready FIGHT!!










人は、自分に危害が及んで初めて己の罪を知る。
殴られた痛さは、殴られた者にしか分からないものだ。


4月某日、某エビス西。
僕は過去に遠く及ばない今の自分を鍛える為、サーキットに我が相方であるS2000
を持ち込み練習するつもりだった。

練習とは、常に結果を出す為に行うものだ。
故に見せる為にあらず、只管修練する為に誰にも予定日を告げずひっそりこっそり訪れたのだ。

・・・ところがどうだ。
行ってみれば我がライバルの一人でもあり元オーナーのM兄弟が居るではないか。

何故貴様等がここにいるのか。

僕は何度も問うてみたが、彼等は涼しい顔で”走る為である”と宣いやがる。
偶然なのか我が凋落ぶりを見にきたのか、真意はどうあれまさに鬼のような兄弟である。

因にm(弟)はインプレッサ、M(兄)は超7である。

僕はシビック時代、このM兄弟と常に競い合っていたが、マシンスペックの差もあって
基本フルボッコにしてきた過去がある。

”高速牽引”とも揶揄された、ヘッドライトがバックミラーに映らないくらい
煽り倒しては精神的苦痛を与えては悦に入る、言ってみれば”大人の遊び”だ。

所が今回、立場が全く逆転してしまった。

弟には常に煽られ続け、兄には貸した僕のSでベストラップを叩き出されるという
屈辱を味わったのだ。

因に兄は7で、”全然踏んでねえよ”と言いながら僕のシビック時代のベストラップと
そう変わらないタイムを出してくれやがった。
彼はきっと試験前に”全然勉強してねえよ”とか言っちゃうタイプだったに違いない。

全く持って酷い兄弟だ。
その内隙を見て彼等兄弟の車のタイヤの空気圧をこっそり4とかにしてやろうと思っている。

しかしながら僕はこれで漸く自分の所業に気付く事が出来た。
この事については彼等兄弟に感謝せねばなるまい。

それと、やはり車は誰かと走ると格段に面白い。
ただ、熱くなると走行ラインが途端にFFに戻ってしまうのは良くない。
常にクレバーでクールでなくてはならん。

また、変更してもらったアライメントの所為かトラクションの掛かりが格段に良くなった。
これを活かすには進入速度を上げ、もっと突っ込む必要がある。
その上で早めに向きを変えアクセルを踏む事で旋回速度を上げなくては。

アクセル開度を高く保ちゼロカウンターでクリアできれば最高だ。
この辺はM(兄)とも意見が一致してるので方向性は間違ってなかろう。

ただ、今回の最大の収穫は”S2000の楽しさ”が分かり始めた事だ。
アクセルで曲げる、コントロールする楽しさ。
決して横向けて遊ぶ車ではないだろうが、旋回する事前に進ませる事の楽しさが
この車にはある。

本当の意味では、僕はまだ分かっていないだろうが、それでもS2000は楽しいと
言えるくらいには踏んで遊ぶ事が出来た。

そして前述した誰かと競う楽しさ。

これだよ、これ。

まだ、今の段階では争うまでには至って無いが、その内ギャフンと言わせてくれる。
まずは足回りのOH。
特に顕著だったのが裏の高速シケインだが、縁石に乗るとぽよぽよといつまでも
収束しないのでは困る。

それとブレーキ。
今回は一周約2kmのエビス西を約8〜90周(クーリングラップ含む)刻んだが
まあなんとか持った。
が、次回で恐らくはダメになる。
やはり根本的に容量が足りないのか、これは運用の仕方も含めてまた何か考えねばなるまい。

一時はどうなる事かと思った今回のエビス。
だが、諸々環境やその事前段階も含めてやはり車も楽しい。

・・・ま、今回顎が外れるくらい悔しかったがねw。

サーキットを走れば途端にお金がかかるのも事実だが、自分でレギュレーションを
決めてその範囲で楽しめば良いのだ。


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