2017年5月7日日曜日

今はハートを燃やして




僕はこの漢を甘く見ていた。
もうそろそろ32Rじゃ限界だろう、そう思っていた。

事実、去年の走りを見てもVSキクチ戦でもVS悪2000でもツラそうに走っているのは目に見えていた。
何度かココロをへし折ってやった事もある。
実際、最近は率先して先頭を走るのは僕や悪2000で、組長は一戦を退いていた。
少なくとも僕にはそう見えていた。

だが三国峠を越える辺りで、僕はそう考えていた自分を蹴っ飛ばしてやりたい衝動に駆られていた。

”噓だろ?”

往路前半、32RにはツラくてS2000にはそうでもない低速区間で埋められると思っていた
僕の油断に因るツケは、思った程解消することはできなかった。
それは三国峠から先でも同じで、僕はいつものような”いつでも救助出来る”位置に着く事はできていない。

Sの旋回速度を利用して、往路下りのストレートで追いつめようとするがあと一歩届かない。
流石に400psを越えたRのパワーは伊達じゃない。
何より、下りで86みたいな突っ込みを平気で行うこのRは、きっと頭のネジが飛んでいる。

僕は楽しくて堪らなかった。
心の底から”ワクワク”がこみ上げてくる。

ふと、組長とシングルマッチを繰り返していた頃を思い出す。
よくよく考えてみれば組長とのタイマンは久しぶりだ。

・・・そうだ。
そういや、あんたバカだもんな。
あの頃だって、打てば際限なく響いていたっけ。
レベルが一つ上がった今でも、思い出せばにやけてしまう。

2年前は、一匹狼として実戦を繰り返していた。
今は、ある意味稽古に近い。

往路が終わる頃、僕は”あの頃”に戻っていた。
もう油断は無い。
勝つ為の戦略は、既にここにある。


車を転回させ、轡を並べる。
目の前にはR32GTーR、希代のキチガイ、我が組長。

僕は排気音が上がる前の、この一瞬の静寂が好きだ。

さあ、もう一本行こうか組長。
出会ってしまった、あの頃のように。




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2017年5月6日土曜日

シーソーゲーム


何だか今朝は”間”が悪かったなあ・・・。
若干少々消化不良のまま終わってしまった。

それとエビスの余韻がまだ身体の中に残っているのか、妙に足が柔らかく感じてしまった。
それを踏まえて少し足のセッティングを変えたのだが、アクセルパーシャルで徐々に外に出て行く
傾向が強くなってしまった。
多分コレは、セッティングにより旋回速度とアクセル開度の関係が変わってしまったからだと思うけど・・・。

・・・ま、”踏めば”良いんだけどw
ただ、ほんの少しだけど以前より”危うさ”も内包しているように感じる。

これは明日にでも確認しますかね。

しっかし速えな、あの黄色いのw
4駆でターボで、オマケに空力デバイスまでついてやがる。
何かひとつくらい取れれば良いのに!
ウィング付きは205までとかターボ付きはタービンブレード間引きするとか
何かレギュレーションでも出来ないだろうかw

前回もそうだったが、お互いの得意不得意が結構露骨に出る結果だった。
それは、ほぼほぼ駆動方式の違いによるものだけど、僕の場合はフロントストロークの
不足を走りで誤摩化す所もあったりして、結局トータルで見ると中々痺れるものだった。
全開走行の中で、ルームミラーに映るインプレッサが大きくなったり小さくなったりするのは至極刺激的だ。

多分前後を入れ替えても結果は微妙に変わってくるだろうけど、自分の能力を惜しげも無く
発揮できる場所と時間があるのは幸せな事だ。
それが一人だけなら、それほど楽しくはないかもしれないが、ここにはこういうバカで無駄にアツい上級のヘンタイがゴロゴロいやがる。

そんな連中とノーガードで打ち合うなんて、こんな楽しい事他にあるかい?
勿論ルールやマナー、暗黙の了解は守った上でだ。

正直、エビスで淡々とタイムアタックを繰り返す作業は、RPGで只管レベル上げを
しているようなもので、正直僕にはもう響かない。
タイムが出ればそりゃ嬉しいが、目的はそこじゃない。
タイムだけが目的なら、太いタイヤを履かせてそれに合わせてセットアップすれば良い。

それじゃ浪漫(笑)が無いだろう?
色々ある制限の中で、どれだけ精神的ダメージを与えられるかw

・・・これですよw
最近は走り終える度にぐったりして共倒れが多いのだが・・・。

さて、確実に”フェイズ”がひとつ変わった箱根某所。
今年も僕等はここに夢中だ。


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光る空と海



帰って来てみたら何故か由比ケ浜辺りが真っ赤に。
しかも夜光るとの事で、ちょっと夜景を撮りに。

したらホントに光ってました。
一枚目の写真に”青く光る線”みたいなのが映ってますが、それです。
肉眼で見ると、至る所で波による刺激でブルーに光って居たのですが・・・。

二枚目は藤沢上空に何かが降臨したようでついでに。
久々に夜景を撮影しました。

A lot of




帰省中、エビスに行ってきました。
旋回速度もアップしたしベスト更新も成就しましたが、なんか釈然としない・・・。

帰神する際、主治医のとこで一通りチェックしてもらったらやっぱりストロークが足らず。
なんだかそもそもバネが足りないみたいで・・・。

エビス走行直後、タイヤ温度を見た際にリアよりもフロントの方が高かったのは
ストロークが足らずそれでも何とか曲げようとフロントをこじった所為だろうと思う。
因に左フロントタイヤの損耗が一番激しかったのは、エビス西の1コーナーが主要因だね。
というか、エビス西でまともな右コーナーはそこしかない。
4速全開180kmから2速まで落として曲がってくようなコーナーなので負荷は甚大。
まともに走ればタイヤも音を上げますね。

それでもエビスは”練習”なので一から十まで合わせてセットアップする必要はないのだが
箱根某所でもエビスでもここまでバネを使い切るとは思わなかった。

今後どうするか?は主治医と相談しながら。
とは言え、箱根某所で一カ所下りの高速コーナーで(ストロークを使い切ってるが故に)
ブレーキの利かない場所があるのでそこは何とかしたい。

出来る事が限られているとは言え・・・足の買い替えはイヤだなあw

それから、子供の頃からの親友がS2000に乗り換えていたり、ウチの弟がいつの間にか
地元のケーブルテレビのキャスターやってたり・・・。

見た瞬間、喉から手が出る程吃驚しました。
なんだろう・・・この叫びながら床をゴロゴロ転がりたくなる感覚はw
全くスーツが似合ってねえのは、逆に微笑ましささえ感じるねw

何はともあれ、今回も盛りだくさんだった実家への帰省。
中々に楽しめたGWでした。

天気も良かったしね。


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2017年4月30日日曜日

神様に挑んだ日




何故かソワソワする朝だった。
嫋やかな気候だからか長期連休だからか、何かを期待させるようなワクワクする朝。
道中も問題なく、連休初めにしては人も多くない。

こんな日はそう多くない。
こういう時こそ楽しまなければ、きっと罰があたるだろう。

着いて早々突っかかって来たのは組長。
タイヤとブレーキパッドを交換した32Rは、いつもなら離れていくコーナーでも食らいついてくる。
ミラー越しのニヤけた組長に腹が立つ。
それ以上に毎度思うのが、こんな場所をあの重たいRで良くついてくる事だ。
其の内またキャーンと言わせてやろう。

一度駐車場に戻り、今度は口で挑発。
大体ここに巣くう殆どが”オレの方が速い”と信じて疑わない連中である。
走りでも口でも大概打てば響くし叩けば埃が出る。

だが僕等がここに居る理由は、ただ”走る”為だ。
今度は組長に加え、銀色の悪党と白い悪党を加え4人で走る事に。

以前なら地味に離されていたダラダラとGが残るコーナーでも、今の僕なら銀色の悪党の
ケツを蹴っ飛ばせる。
去年のお返しとばかりに、僕は今朝も彼を追い立てる。

そして、2往復目の復路で突然目の前に彼は現れた。

朝焼けの重鎮。
世界で何番目かに速い完璧超人。

実のところ、朝焼けの方々は走る日もあればそうではない日もあるので
同じ時間に同じ場所を走っていてもエンカウントする機会はそれほど多くない。

正直、今朝も走る気はないのかと思いハザードを炊いたが、その瞬間弾かれるように彼は加速した。
僕は頭の中でスイッチを切り替え、即座に迎撃態勢に映る。
ちょうど三国峠を境に、僕は峠の長老に初めて正面から喧嘩を売った。

普通、どの峠にも長老と呼ばれるようなエキスパートが存在するものだが
ここは峠の超メジャー、走りの聖地箱根。
そこでの長老は最早人ではなく神である。

これで滾らない筈が無い。
向こうは両手に”加速”と”トラクション”を携え、僕は右手に”旋回速度”、左手に”ブレーキング”を持って挑みかかった。

三国峠から先の低速区間では、曲がりなりにも勝負になっていた。
だが、4速を使う上りの区間で僕のSは目の前の4駆ターボに追いすがる事ができなかった。
僕は初めて心の底からパワーが欲しいと思った。
正確には真ん中のトルク、だ。
身内のバトルならそれでも勝負になるが、神様が相手ではどうにもならない。

それでも僕はシビック時代に比べ、随分マシなバトルが展開できて素直に嬉しかった。
ただ、あまりに集中しすぎたのか、その一本で僕はぐったりしてしまった。
また神様の履いていたタイヤが安いアジアンでなおさらがっくり来てしまった。

このタイヤであの速度域・・・?
神様には物理法則が通じないみたい。

その後身内の車の乗り比べをしてみたが、同じ車種でも随分違ったり駆動方式の違いに因る
挙動の違いが体感でき、これもまた非常に為になった。
銀色の悪党は、その名に違いものすごく乗りやすく誂えてある。
僕は、同じSでも乗りやすさが随分違う事にびっくりしてしまった。

ただ、ストロークを活かす乗り方を知らないと高速コーナーが少し怖い。
あと、クラッチはやたらと重い。
これはやっぱりレリーズだと思うな。
キクチ君に見てもらってくださいな。


予感があった通り、今朝も箱根は最高だった。
天気もメンツも内容もである。
願わくば今年の箱根はこんな感じで盛り上がってほしいものです。

追伸
今朝は一緒に走って頂いてありがとうございました。
また宜しくです!!


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2017年4月23日日曜日

Long time no see




今朝は昨夜の雨の所為か、Y中組が全滅。
だが、箱根某所におけるY中組のプレゼンスを落とす訳にはいかない。
僕はひとり、重責を担って今朝の箱根某所を駆け抜けた。

そんな中今朝は久しぶりの人が何人か。
てっきり”もう死んだんじゃねえか?”って思ってたNCの人と再会したり。
一時期超7のMさんと一緒に良くつるんでたSさんがいたりとか。

その他にも朝焼けの人達とロードスター囲んでワイガヤやったり。
”どう?ロードスター欲しくなった?”
ってコレはある意味朝焼けのヘッドハンティングか?とも取れる誘惑があったりw

路面も見た目程には悪い状況ではなく、GT4の人とちょっぴり遊んでもらいました。
ただ、先週の初戦がこの路面状況だったらちょっとイヤだったね。
また、TypeSの子が車高調やCPU入れたりして殺る気満々だったりw
今度銀色の悪党と一緒に3台のSでつるんでみますかねw

今週は先週程殺った殺られたの世紀末チックな状況ではなかったが
中々に面白い状況でした。

その後、僕はSの定期検診の為主治医のもとへ。
問題が無い事を祈りながら電車で帰宅。

冷静になって考えれば、あんな事を毎週やって、だ。
その上で、少なくとも表面上は何ともないSは結構頑丈なのかもね。
ボディが安普請だったEGシビックであんなこと続けてたら、毎週ハッチゲートの位置ずれてるよ。

さて、ようやく開幕した箱根某所2017。
今年も楽しくなりそうだ!


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2017年4月16日日曜日

The game has begun.



2年前は頭のオカシなGT−Rだった。
1年前は悪意が匂い立つS2000。
さて今年の初戦の相手は誰だ?・・・なんて思っていると意外な人物が現れた。

病的なインプレッサを駆る、我が主治医Gキクチ氏。
10年以上の歳月をかけ熟成に熟成を重ねた結果、本人も車も病んでしまったキ○ガイである。

今年の初戦はいきなりこの3台とのマッチメイク。
それに加えて成長著しいランエボGT−A。
これは相当ハードな一戦だった。

実は最近仕事が忙しく家に帰れない日もあったくらいで、弱った身体と精神が寒暖の差が
激しい昨今の春の嵐ですっかりやられてしまい、40℃近い発熱に苦しみ一週間近く寝込んでしまった。
病み上がりにこれはちょっと刺激が強すぎた。

正直な所、シーズン前テストで多少本人と車のセットアップが出来ていた事は僥倖だった。
これが無かったら、とてもあんなペースで走れはしなかっただろう。
というか、初戦の先頭であのペースは病み上がりには些か酷な話なのだが・・・。
余談だが、Uターン時に”先頭行け”とブロックサインを送ったのだが素知らぬ顔で
無視された事を付け加えておく。

今回デフと足のセットを見直してもらった御蔭で、我が相方は随分踏めるようになったのだが
反面、アクセルパーシャル時にはずるずると外に膨らんでゆくような傾向に。

また、タイヤサイズを245−40−17の通しにした為、タイヤ外径が小さくなった事も有り
今までは2速主体だった所を3速主体に変え、無理に高回転をキープするのではなく
一個高いギアでアクセルの全開率を上げるような走りに変えた。
具体的には、逆バンクだったり出口にかけて回り込んでる下りの中速コーナーのような
つまり踏んで行くのがちょっと怖くなるようなコーナーにそれを適用した。

今までならそういった場所で悪2000に離されてきたのだが、今朝に限って言えば
後追い時に”ミラーで会話が出来る”程度には距離を縮めて走る事が出来た。
ただし、アクセルの開度率を上げても真ん中のトルクが薄いS2000では場所に因ってはデメリットになる。

そう言う時こそチューニングだ。
今後はCPUやエキマニで中間トルクの確保が課題になる。

また主治医の一戦(2往復ぐらいしたが・・・)では、1車身から2車身くらいの間で離れたり近づいたりを繰り返しながら走ったが、僕とSは往路後半部分の最初の方と
復路後半部分、特に低速コーナーが主体の所が弱い。

この辺は今後の課題だ。
自分の感覚と実際の挙動の不一致はまだ解決していないが、これは走り込んで知って覚えていく事で馴染ませるしか無いだろう。

それにしても今朝は楽しかった、というよりはエキサイティングだった。
上で述べている戯言も、あのメンツであのペースで走れたからこその事実。
ただ、遭遇した幾つかの小さなアクシデントはきちんと肝に銘じておかないと。

初戦としてはいつも以上に最高だった今朝。
今年も熱くなりそうだ。


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