艶やか

正直なところ、様子見の一本めで体が強張っていたのはわかっていた。
だから気負うつもりなんてなかったし、今朝は走り方さえ思い出せればそれで良い。
ただ、S2000とはラインもポイントも違うのだということだけは気をつけた。

駐車場を出て減速帯を抜け、左の中速コーナーを２速で駆けてゆく。
上体を伏せスロットルを開ける。
実際は一瞬に感じる長めのストレート、ブレーキポイントでレバーに指を引っ掛け軽く車速を落とし荷重を前に移す。
レバーを引き寄せ、巨大な減速Gを前輪に託す。
血液が逆流するような感触、ブレーキング。
上体を左にずらし腰を落とし、肩を入れ込むようにハングオン。

ざらっとしたアスファルトの感触。
踊るバーグラフ、メットの中の目が笑う。
これだ、これだよ。

そうだ、この感触だ。
思ってた程、僕は走り方を忘れてはいなかった。
それが嬉しかったのも事実だが、何よりバイクの楽しさを忘れてなかった事が嬉しい。

バイクは、全てがプリミティブだ。
特に我が相方は設計思想の真ん中にそれがある。
デザインも乗り味も全てがエモーショナルで色気がある。
規則的な鼓動と排気音が、鼓膜を潤す。

ここでの速さでは４輪には敵わない。
だが、この満足感と達成感、そして征服感は２輪でしか感じることはできない。
求めるのは結果じゃない、そこに至る過程の濃密さだ。

次のコーナーに向け、僕はアクセルを開けた。
僕はこの日、確かに相方とそして路面と会話ができた気がした。


いやあ、今朝はほんと気持ちよかった！
20℃以下の気温と低い湿度で朝の箱根は空気が静謐。
すこぶる機嫌が良いのか、我が相方もなんだかものすごく素直。
久しぶりにアスファルトの感触を楽しみました。

対向車線では汁Beerを捨てようとしてるスイフト転がしのS氏やガワだけジェントルマンのエリーゼ乗りの人
それにいつものミッキーパイセンがいつものようにw

いやあ、車って速いねw

ホント今朝はバイク日和オープン日和！
今日乗らなきゃいつ乗る？ぐらいの日でした！

さ、明日はS2000！
早起きしなきゃ！



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