いつもなら、麓の出光で給油をしている頃だ。
その時点で僕は行く気を無くし、撮り溜めた映画や深夜アニメを見ようとテレビのスイッチを押す。
いつもとは違いゆっくりと時間が流れる。
ふと、箱根はどうかとライブカメラを見てみるとちょうど日が射して来ていた。
心が疼くのを感じたが、今から行っても走れる時間帯には間に合わないだろう。
だが、何気なく見た”今日の占”には”あきらめるな”と書いてあった。
瞬間、僕は弾かれるように家を出て箱根へと車を向けた。
我ながら単純だと思いつつ、珠には良いだろうといつもの場所へと急ぐ。
幸い道路はそれほど混んでおらず、思ったよりも早く着き数往復楽しむ事が出来た。
今回、色々アップデートした我が相方は見違えるように素直になっていた。
そもそも足については主治医に相談はしていた。
RRを履いていた時はそれほど不満は無かったが、キャンバーアダプターを使い始めた辺りから
コーナーの途中で相方が一瞬”戸惑う”というか”迷う”ようになり、以前程軽快ではなく
踏めなくなっていた。
それでもその時はタイヤの所為か?と思っていたが、タイヤを新品にしてもアライメントを取り直してもらった
前回でもその傾向は残っていて”こんなもんかなあ”と自分を納得させていた。
そこで出て来た足のリセッティングの話。
正直に言えば、先述した相方の”戸惑い”みたいなのが無くなれば良いくらいに考えていたが
それなりのフロントストロークを備えた今の相方は、ちょっと引くぐらいの旋回速度を見せる。
リアがしなりながら回り込んでくれるので、今までならだらし無くプッシュアンダーが出ていたコーナーでも
アクセルオンで曲がってくれる。
また、フロントストロークが足りているからか、段付きのコーナーでの飛びながらスライドする
あのイヤな感じが殆ど無くなっていた。
顕著なのは復路の1コーナーだ。
その為、次のだらだらとGが残る中速コーナーの組み立てが変わってしまった。
今朝はウェットパッチが残っていたのと、大量の落ち葉でコンディションは良くはなかったが
それでも殆ど怖いと思う事が無かった。
この凄さ、伝わるだろうか。
初期型のS2000で、ウェットパッチが残る冷えた路面でしかも大量の落ち葉が舞う箱根某所で
殆ど恐怖感も無く攻められると言う事の凄さ。
明らかにRRの時のベストセッティングよりひとつ”向こう側”に行っている。
勿論ブレーキも依然と比較できないくらい効く。
いや、効くという表現は正確じゃない気がする。
・・・ちょっと何て言ったら良いか分からない。
ただ、純正の状態よりは若干リア寄りになってるようで、その為4輪で減速している感じが
より鮮明になっている。
ちょっと熱の入り方で効かせ方の感じが変わるような感触が有るが、これはパッドの特性だろう。
この辺はエンドレスの方が好みだ。
ゆくゆく調整するとしよう。
正直に言えば、埼玉で受領して持ち帰る道すがら、ブレーキに関してはちょっとネガティブな
イメージを持ってしまっていた。
それは以前よりも”ノーズダイブ”が激しくなっていた事。
フロントの足がきちんと仕事をするようになっているのでそれは当然と言えば当然なのだが
なんとなく”突っ張る”とか”ロックする”とかそんなイメージばかり浮かんでしまうので
正直不安だったのだが、箱根某所を走ってみるとそれは杞憂に過ぎなかった。
・・・これ、速えよ。
こういう言ってみればBMW的な考え方の足は、純正でも玄人思考なのに
それをこんなハードレートでやるのは正直怖い足だと思う。
正確には”街乗りレンジだとフレンドリーだが、攻めると怖く感じる足”・・・だろうか。
あの速度域でああいうストロークをするのは、まるで車が傾くようなイメージだし
その長い有効ストロークを使う事で発生するあのヨーモーメントが生み出す旋回速度とインに巻き込む
あの感じは乗り手を選ぶ。
ビビってアクセル抜けば破綻するし、アクセルを踏んだ先にこそ美味しい領域があるから。
言い換えれば、この足は踏めるって事。
そして、乗って妙に納得したのが、恐らく箱根の先輩方のFRは殆どこういう味付けだって事。
下りの段付きコーナーを攻めている中、僕は突然そう感じた。
そしてそれは多分間違ってない。
朝焼けの方々と一緒に走った時に後ろで見たイメージと、今の僕の走りを俯瞰で見ると似たような印象だろうから。
いやあ、良いね!!
・・・車高以外は。
これは早急に7インチのバネ用意しなきゃ。
来期が非常に楽しみである。
それと、今朝は誰もいないだろうと持ったら、ケイマンのGT4の方が。
この人も”最近週末が楽しみでさ〜”なんて言い出した。
大変よろしい傾向である。
現在クラッチトラブルで困ってる悪2000と同様、いい感じになってきてるY中組チームNA。
この辺も来期がとても楽しみです。
それにしてもやっぱりポルシェは良い。
今朝は助手席に乗せてもらったが、それでも分かるこの上質感。
手に取るように伝わるステアリングインフォメーションの硬質さ。
足も良く動いてるし、それを支えるボディも堅牢だ。
Sも割とそうだが、ステアリングでタイヤのエッジを削るような感覚がプリミティブだ。
意外だったのが、リアがもの凄く落ち着いている事。
僕はもっと暴れるのかと思っていた。
正直、何にもしなくて良いんじゃないかなぁ。
本気で欲しくなるね、この車。
元々、僕がベンチャーに転職なんて暴挙に出たのは言ってみればポルシェみたいな車に乗るため。
正確に言えば、そういう車に乗って走って維持できる環境を作るためってのが半分くらい。
この方みたいにポルシェを箱根であれだけ振り回せるなら相当楽しいハズ。
今はまだ無理だけど、いつかこういう車で走ってみたい。
その後、帰宅後今住んでるとこの住人でBBQ。
僕の住んでるとこはフリーランスや自営の方が多い。
僕とは全然違う環境の人が殆どだけど、こういう雰囲気って良いなあと思う。
ホント転職して引っ越して良かったって思える祝日でした。
なんだか失敗した!!って声が聞こえそうだが、まあそんな日もあるさw
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いや~今朝は全く行こうって考えが浮かびませんでした(ーー;)ちょっと忙しかったのと資金的にも厳しくて
返信削除考えが固まってましたね。うん良くない。
足回りは、、、イイでしょ。乗りこなせれば相当に速いハズです。本当ならノーマルの普通車でストロークのコントロールをしながら走る練習をしてもらえば良いのですが、今までのガチガチの足からなので、ちょっと恐怖心の方が勝るかもしれませんが、しばらくクルマをゆっくり動かす事を意識して乗ってもらって慣れていって貰えればと思います。
ここしばらく言ってた「こんなもんじゃないハズなんだけどな~」というのが
わかってもらえれば、やったかいがあります(^_^;)
いやあ、良いですねえ!!
削除車高が高くなった事への弊害も勿論あるんだけど、それ以上に良いね!
慣れるのに少し時間がかかりそうだけど、これで来期の楽しみが一つ増えました♫
車高はやっぱりアダプター使わないとダメかな。
ロールセンターが変わっちゃうから、またストロークを考え直さないとイケナイ筈だけど。
今考えれば、RRの時に辛うじてバランス取れてたのがロールセンターの変更でもっと
足が動くようになって、ストロークが足りなくなってあんな挙動になったのかも。