Macを使い始めて二週間。
非常に感心した事がある。
性能や使いやすさも確かに感動を覚えたが、何より製品に対する思想に感激した。
”売って終わり”の機材ビジネスから脱却できない企業が多い中、Appleの場合は
手に入れた時からが始まりなのだ。
他のメーカーに比べれば圧倒的に薄い説明書。
そこに書いてあるのはマニアックなスペックの羅列でもなければ
よくわからん技術用語のhow toでもない。
”Macのある生活”と銘打たれた”どう楽しむか”の提案なのだ。
そして表紙を開くとまず目に飛び込んでくるのはこの一文。
”このiMacはあなたの為に生まれました”
これは単純に嬉しかった。
思わずリンドバーグを全力で熱唱したくなる程のテンションハイパーMAXである。
Apple製品に囲まれて暮らすAppleファンが死ぬ程いるのも理解できる。
これと同じようなコンセプトで”環境造り”をしようとしているグローバル企業がある。
Nikonだ。
写真のシェアをはじめ、
GPS情報を共有し過去にその場所で自分や他の誰かが撮った写真がビューワーで見れたり
位置情報を共有する事により”もっと前に進んだ方が良い写真が撮れるよ”
”望遠レンズを使った方が綺麗に撮れるよ”等のアドバイスを提供したり
ネットとクラウドを使ってユーザーに様々な情報を提供しようとしている。
これは言ってみればNikon版のiTunesになりうる可能性がある。
自社製品を効果的にしかもダイレクトに実演を踏まえてPRすることができるし
写真にまつわる情報をシェアできれば
”こんな所に行ってみたい”
”こんな写真を撮ってみたい”
とユーザーに思わせる事ができる。
つまりカメラに対する興味やモチベーションを高く維持できるし、何よりメーカー側が
”新たな経験”や”新たな価値観”をユーザーに提供できるのだ。
簡単に言えばメーカー側が自社製品を通じて”ワクワク感”を提案、提供できるのである。
これができる企業は強い。
今のAppleを見れば、そして実際に触れてみればその理由は自ずとわかるだろう。
ブランド力とは得てしてそういう所から生まれてくる。
そして技術とは人に役に立つべきであるし、人生を豊かにすることに
使われるべきだと私は思う。
ミラーレス一眼だけではなく、Nikonの環境づくりにも期待したいね。
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