世の中は4連休だなどとまことしやかに語られているようだが、僕には通じない。
あ、いや、僕も普通に4連休ではあるけれど・・・。
でも、こういう世の中なので、初日はおとなしく家でじっとしていたが
あまりにストレスを溜めすぎては、今度は逆に我が魂を損なってしまう。
そこで、朝の早い時間帯のみ人気の無いところでドライブを楽しむことに。
いつもなら、いつもの箱根某所で必要以上にその欲は満たされてしまうが
今のS2000の状態では、それこそ必要以上に魂を損なってしまう危険性があるので
諸々鑑み、今回は別の場所へ。
そこでじっくりとS2000と向き合うことに。
改めて思うが、僕のS2000はよくできている。
タイヤがグズグズなので絶対的な旋回速度を競えるような状態では無いが
コーナー進入後のアクセルとステアリングでコーナーを削り取る感覚は最早自分の身体感覚に等しい。
それでいて、比較的うねっているこの場所でも存分に確保している伸び側のストロークのおかげでタイヤが路面を離してしまうような事もない。
路面が荒れつつも比較的速度が乗るこの場所でも、このセットアップのおかげでひやっとする場面もなく
終始スムーズにS2000との対話を楽しむ事ができる。
だが、今回一番感じたのは、ブレーキフィーリングの良さ。
元々僕は”踏めば踏んだだけ効く”ようなブレーキが好みなので、初期制動ではなく
奥でのコントロールの良さを重視して、エンドレスのパッドを選択している。
加えて僕のS2000はリアローターも大径化している為、ノーマルのS2000よりは
リア側も積極的に使える仕様になっている。
つまり、ブレーキ時の姿勢もノーマルよりは理想的に改善している為、通常よりも奥まで突っ込んでいける。
そこは変わらず良点として挙げられるが、今回気づいたのはリリース時のコントロール性の良さ。
踏力を加えた時の特性は割と誰もが気にする所だと思うが、踏力を抜いた時のフィーリングは
意外と気にされない。
だがこれも大事なポイントで、”抜いたら抜いただけ効かない”ようなパッドはそれほど多く無いように思う。
そこはCC38(orCC40)の特性だと思うが、右足の微妙な踏力にも反応し
ブレーキによる速度の調整や姿勢制御も思うままに踏んだり抜いたりできる。
僕にとって、S2000という車は自分の機能拡張を実現していると言っても過言では無い。
エンジンパワーは流石に14万kmを超えた現在ではパワーやトルクもそれなりで
我がエキシージのような絶対的なキレは望むべくも無いが
逆に言えば、純正ストック状態でここまで維持できている事こそ褒め称えられるべきだ。
(それはキクチ君の”整備”の賜物である)
補修予定のエンジンは別だが、それを除けばS2000という車は非常にバランスが良い。
昔はそこが分からず、僕がS2000という車に対して下していた評価は”優等生的だがつまらない”というものだった。
僕がかつてシビックだった時代、次の車として考えていたのはエキシージ、E36M3、NSX
そしてS2000だった。
その中で最も”考えていなかった車”が、実はS2000だったのである。
実際、元オーナーのM氏からS2000売却の話がなければ、おそらく買う事はなかったはずだ。
しかも、あの当時はS2000と言えど底値の時期で、それを考慮しても当時でも破格の金額で購入したのだ。
ただ、状態としてはそれほど良いコンディションではなかったので
ある程度FRの基礎を習得した時点で、僕はさっさとエキシージに乗り換えるつもりではあった。
だが、その状態を少しずつキクチ君に整備してもらったおかげで乗るのが楽しくなっていき
そしてそれを箱根某所に持ち込んだ挙句、今の箱根某所の惨状が形成され
遂に僕はS2000という車から離れられなくなってしまった。
そういった一つ一つを思い出しながら、峠道のコーナーをひとつずつ攻略していく。
涼やかな高原の朝も相まって、箱根某所とは対極な朝を堪能する事ができた。
満足感としては十分ではあるが、しかし正直なところ達成感は薄い。
まあ、世界中のどの峠と比べてもあれほど刺激的な”環境”はそう多く無いので、それは無い物ねだりだ。
それが欲しければ、それこそ箱根某所に行けば良いのだ。
・・・早くこいつも直してあげないとな。
そして、あの百鬼夜行の一団に割って入っていって盛り上げないと。
一刻も早くS2000を戦線復帰させたいと決意を新たにした、金曜朝のドライブでした。
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返信削除しばしお待ちを!
削除エキシージはマスターバッグレス仕様に、4スロ維持するなら
返信削除するしかないんじゃない?
700キロ台の車重なら相応のパッド使えば街乗りも耐えられそうだけど。
ブレーキ踏力は必要になるけどね
マスターバッグレスは最終手段だね〜
削除キャリパー交換もセットだから。
先ずは色々パッドで試して、かな。