2011年5月8日日曜日

SAKURAドロップス


今年の東北の桜はグッとくる。
毎年見慣れた光景のはずだが、その”変わらない”事がとても尊いものに思える。


今回の帰省の目的は被災した友人知人の状況確認とお手伝い。
可能ならばそのご近所さんのお手伝いもしたい。

ある程度の状況は聞いていたので、相当覚悟して被災地に入った。
そのはずだった。

だが、枯れ果てた町並みを見て愕然とした。

何にもない。

ただ、音と色の無い世界がそこにあるだけだった。
東部道路を境に何にも無くなってしまっていた。

その光景を見て、友人にかけるべき言葉を見失ってしまった。
だが、会いに行ってみると友人は元気そうに見えた。

「なんとかなるって。生きてんだし。」

片づけを手伝いながら色んな話を聞いた。
笑いながら話をしていたが、笑って聞ける話ばかりではなかった。

帰り際、片づけを手伝った近所のおばちゃんからおにぎりをもらった。

「手伝ってくれてありがとう」
「ほんと、ありがとな、来てくれて。」

帰りの東北道のSAでおにぎりをいただいた。
こんな状況でも他人を気遣ってくれる優しさに涙が出た。

私は、この味を決して忘れないだろう。

正直なところ、想像以上の状況だった。
でも、行って良かった。

機会を作ってまたサポートに行こうと思う。

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